朝の連続テレビ小説『まんぷく』最終回の感想
『まんぷく』がとうとう最終回
今日、半年間毎朝楽しみに見てきたドラマ、朝の連続テレビ小説『まんぷく』がとうとう最終回を迎えました。
特に後半、ドラマの中で登場人物たちがしょっちゅうラーメンをおいしそうにすすっている姿がでてきて、見るたびにラーメンが食べたくなるという、ラーメン会社の陰謀かと思えるほどの危険なドラマではありました。(絶対このドラマはラーメンの売り上げに貢献していると思います!我が家のラーメン消費量も伸びましたから。)しかし、とても面白く、示唆に富んだセリフなどもあって楽しく見させていただきました。
なかでも「私は武士の娘ですから!」が口癖の松坂慶子さんが演じるヒロインの母、鈴さんがとても正直でお茶目でかわいくて大好きでした。もう見られなくなると思うととても残念です。
もっと感謝を言葉で表そう
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⠀ 役に立てたどころじゃない! お前がいなければ… ⠀ どんなにつらいことがあっても、いつだって一心同体。 これまでも、これからも。 ⠀ #まんぷく #朝ドラ #安藤サクラ #長谷川博己 ⠀
このドラマの中で即席ラーメンやカップヌードルを発明して世に出し成功を収めた萬平さんが、妻の福子にお礼を言うシーンが何度も出てきました。
「お前のおかげだ。ありがとう、福子」
わたしはこれがとてもいいなあと思ったのです。
夫婦や家族の間では照れがあってなかなか素直に感謝の言葉が言えない人も多いのではないでしょうか。
でも子供だけではなく大人になっても、男性だけでなく女性にだって、人に褒められたい、認められたいという気持ちはあるものです。
それを言葉に出して言える萬平さんはすごいと思いました。
最終回では神戸さんや真一さんにも感謝の言葉を言っていましたね。
作中では触れられていませんが、萬平さんのモデルの安藤百福氏が台湾出身であったことももしかしたら関係があるのかもしれません。
相手もきっと自分が感謝していることはわかっているだろうと思っても、きちんと言葉に出して伝えることは、実はとても大切なことです。
その一言が相手を苦しみから救うことだってあります。
日本人に自分には価値がないと思っている人が意外と多いのは、このような照れと察しで成り立ってきた文化的背景のせいもあるのではないかと思います。
ドラマ自体はツッコミどころも多々ありました。なぜ亡くなったはずの咲姉ちゃんが生きているみたいにいるのかとか、福子の半ば盲目的ともいえるほどに夫を根拠なく信じてついていく姿は行き過ぎなんじゃないかとか…。それに実在人物をモデルにしたとはいえルーツは出てこないし、かなり創作が入っていたようです。
しかしそれらはさておいても、感謝の言葉を伝える姿勢を主人公たちが示してくれたことは、私はとても評価できると思います。
私も恥ずかしくても身近な人にも感謝の言葉が素直に言える人になれたらいいな…。そんな思いを抱いた最終回でした。
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