日本大使たちが邦人ら置き去りに逃げ出した?!
有事の際も日本政府は国民を守ってくれない?
アフガニスタンからの退避希望者救出に失敗した日本
イスラム原理主義勢力タリバンが実権を掌握し、緊迫した情勢が続いているアフガニスタン。
日本は軍用機3機と政府専用機1機を送って約500人と想定される退避希望する邦人と協力者やその家族を救助しようとしましたが、空港近くでISISの自爆テロがあったりしてバスが空港にたどり着けず、別ルートで空港に自力でたどり着いたたった一人の日本人と要請を受けたアフガニスタン人14人だけを乗せてパキスタンに輸送したとニュースで伝えていました。
先月、映画『モガデシュ』を見たばかりなので、その大変さは少しは想像がつきますが、日本政府の対応の遅れが、救出作戦に成功したほかの多くの国と明暗を分けた形となり、とても残念です。今も命の危険がある現地に取り残されている人たちはさぞ不安な日々を送っていることでしょう。
こういうニュースは、私も海外在住者の一人ですから、もしも私のいる韓国で不測の事態が起こりでもしたらと思うと他人事ではありません。
ここでも自助か?自分ファーストの日本大使館…
それでも非常時には日本大使館の人たちが先導して避難・脱出経路を確保し、国民を守ってくれると今まで信じていました。
ところが、その後ちょっと信じられないニュースを目にしました。
なんと、駐アフガニスタン大使の岡田隆氏は、カブールが陥落した8月15日にはアフガンを脱出し、8月17日には12人の日本人大使館職員もイギリス機でアフガニスタンから脱出していたというのです。
それまで日本のためにともに働いてくれたアフガン人職員や、在住日本人は置き去りにして、自分たちだけさっさと逃げたのです。
・・・・・。
大使館領事部は、管轄地域に滞在している日本人の安全確保に努めるのが仕事ですよね??
これは衝撃的過ぎて言葉がありません。
ソ連参戦時に開拓植民の日本人を置き去りにした関東軍と何も変わっていないではありませんか!
韓国の周到な退避作戦
比較したくはありませんが、韓国政府は日本よりも早い対応でアフガニスタン人大使館スタッフやその家族、アフガン復興事業などに従事した職員とその家族など390人を8月27日までに韓国につれてくることに成功しました。
いったんカタールに退避していた韓国大使館職員は、「必ず助ける」との職員との約束通り22日に秘密裏にカブールに戻って退避作戦の準備を進めたといいます。作戦名は「ミラクル」。
いかに空港までたどり着くかが問題でしたが、アメリカ軍の協力を得て空港への出入りが認められたバス6台を確保し、15時間かけて検問を通過させ300人を無事に空港に運ぶことに成功しています。
(参考:明暗分かれた日本と韓国のアフガン退避作戦 なぜ? 韓国紙「日本、カブールの恥辱」)
各国の退避状況
退避に成功したのは韓国だけではありません。
イギリスは1万3700人以上のイギリス人とアフガン人を退避させていますし、ドイツもアフガン人4100人以上を含む5300人以上を退避させています。
イタリアもアフガン人4890人を含む5000人以上をイタリアに退避、フランスもアフガン人2600人を含む3000人近くをフランスに退避、オランダも2500人を退避させています。
ちょっと多いので下表参照。
国名 | 退避させたおよその人数 |
カタール | 40000 |
UAE | 36500 |
イギリス | 15000 |
アメリカ | 5400(米国人) |
ドイツ | 5300 |
イタリア | 5000 |
オーストラリア | 4100 |
カナダ | 3700 |
フランス | 3000 |
オランダ | 2500 |
スペイン | 1900 |
ベルギー | 1400 |
トルコ | 1400 |
スウェーデン | 1100 |
デンマーク | 1000 |
ポーランド | 900 |
インド | 560 |
ハンガリー | 540 |
ロシア | 500 |
韓国 | 390 |
スイス | 290(ドイツと米国の支援) |
ニュージーランド | 270 |
オーストリア | 89(ドイツなどの支援) |
アイルランド | 36 |
(参考:Factbox: Evacuations from Afghanistan by country)
政権交代が必要
このような形で有事の際、現政権では在外邦人は守ってもらえず命に危険が及ぶ可能性が高いことが明らかになってしまったことは、とても残念です。
今の自民・公明党政権は、コロナ対応を見ても国民の命を何とも思っていないような節があります。大阪を見ると維新も同じです。
過去の民主党政権は期待と違ってはいましたが、3・11の時の国民の命を守ろうと一生懸命になっていた菅(かん)さんの姿は私の脳裏に今も焼き付いています。
そこには血の通った温かさがありました。
この秋には衆院選が予定されています。
日本国民が日本を取り戻す最後のチャンスです。
自公維以外に投票して、まっとうな政治が行われるように日本を変えましょう。
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