韓国の正月はいつ？どんな風？新年の挨拶は？
韓国のお正月について知ろう
韓国のお正月はいつ？
もうすぐお正月ですね。
韓国ではお正月が何と2回来ます。
その理由は太陽暦のカレンダーが取り入れられた今も、昔ながらの太陰暦のお正月（설날/ソルラル）、日本でいう旧正月をかたくなに守っているからなのです。
だから、1月1日もお正月ですが、旧暦の1月1日（普通1月末から2月ごろにあります）が本番のお正月なのです。
でもカウントダウンなどは新暦で行います。ちょっと複雑ですね。
韓国語の新年のあいさつ
韓国語で「あけましておめでとうございます」に当たる挨拶
「セヘ ポン マニ パドゥセヨ (새해 복 많이 받으세요.)」
も新暦でもいうし、旧暦でも言います。
この言葉の便利なところは、年末から使えることです。
直訳すると、「新年に福をたくさん受けてください」なので、年が明けていてもいなくても関係ないのです。
韓国のお正月休みはどうなっている？
でもあくまでも本番は旧暦なので、新暦の年末年始はお休みがほとんどありません。
たいていは、１月１日の一日だけという場合が多いようです。
一方の旧暦のお正月の時は、前後１日ずつがカレンダーでも赤いお休みの日になっているほか、各企業や学校ごとに裁量で休業日が設けられることもよくあります。
土日と合わせて大型連休にできる年もあって、そんな場合は最近では海外旅行に出かける家庭も少なくありません。
ちなみに２０１９年の旧正月は２月５日火曜日なので、２月２日土曜日から２月６日水曜日まで５連休になりましたが、２０２０年の場合は１月２５日土曜日が旧正月なので月曜日が振替休日となり、１月２４日金曜日から１月２７日月曜日までの４日間が公休日となります。
2021年は2月11日（木）～14日（日）が 旧正月連休で、2月12日 が旧正月です。
旧正月の過ごし方
一般的に韓国の家庭では旧正月（설날/ソルラル）をどのように過ごすのでしょうか。
帰省ラッシュ
日本の年末年始に大勢の人が家族に会いに帰省するように、韓国でも旧正月連休（설연휴/韓国語でソルヨンヒュという）の時には故郷に帰省します。旧正月(설・ソル)は旧盆(추석・チュソク)とあわせて２大名節で、１年のうちこの２回は帰省のため民族大移動が起こります。バスや鉄道のチケットは早くに売り切れ、高速道路などの渋滞はかなりひどく、移動が大変になります。
ソルナルの午後のUターンラッシュを伝えるニュース。YTNより。
料理
떡국 トックッ
名節料理
女性たちは旧正月の前日までに市場などで食材を買ってたくさんの正月料理を作っておきます。
正月料理は基本的には旧盆のチュソク料理とほぼ共通の名節料理です。
ただお正月には韓国版のお雑煮トックッを食べるのが旧盆のチュソクと違うところです。
逆にソンピョンはチュソクにだけ食べます。
クリスチャンの家庭では行われませんが、儒教を重んじる韓国の一般家庭ではチャレサン차례상という先祖にお供えする料理を準備します。
新年の挨拶・セベ
元日の朝には一族は本家に集まって子供たちは親や祖父母、叔父、叔母などに一番丁寧なお辞儀であいさつをします。
この挨拶は、立った状態から膝まづいて首を垂れ、また立ち上がるまでの一連の動作で成り立ち、一般的にはクンジョル（큰절）と呼ばれていますが、お正月にするこの挨拶を特にセベ（세배）といいます。
（韓国の伝統的なお辞儀の仕方についてはこちらをどうぞ⇒韓国の正式なお辞儀クンジョルの仕方）
トクタムとセベトン
このセベを受けた大人は、トクタム（덕담/徳談）と呼ばれるちょっといい話（例えば「今年も健康に気をつけて勉強頑張りなさい」とかですね。）をして、お年玉（세배돈/セベトン）をあげます。
韓国ではお年玉に特別なぽち袋はなく、普通の封筒に入れて渡します。
白い封筒でもいいのですが、この時期銀行に行くとセベトン用の封筒が準備してあるので、それをタダでもらって使う人も多いです。
ところが考える事は皆同じなのでしょう。
直前に銀行に行っても、セベトン用の封筒はおろか、新札もなくなっていることも多いので、もし、セベトンを誰かにあげるつもりなら、準備は早め早めにした方がいいでしょう。
セベトン（お年玉）用封筒
セベトンの相場は家庭の事情により様々です。
日本同様子どもの年齢が上がるにつれ上がっていきます。
1万ウォンから10万ウォンくらいまで(千円から1万円くらい)が多いようです。
日本と違うところは大人になってももらえたりする事です。
お墓参り
韓国のお墓
一族は前日に作っておいた正月料理と当日朝に作る韓国版のお雑煮トックッ（떡국）で朝食をともにした後、お墓参りに向かいます。
韓国のお墓は伝統的には山に土葬します。
山に木が刈られて芝生に覆われた土山のようになっているものを見たことがある方もいるでしょう。
それが韓国の伝統的なお墓です。
最近では納骨堂を利用する家も増えてきたようです。
お墓参りが済んだら、今度は奥さんの方の実家に行くことが多いです。
または、久しぶりに帰る故郷で親戚に会いに行ったりもします。
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