韓国の物価の実態 2018-2019年~韓国での生活費~
韓国の物価
何らかの理由で韓国に一定期間以上滞在するということになると、気になるのは物価です。
肌で感じる物価について書こうと思います。留学や就職、結婚などでこれから韓国に住むことを考えていらっしゃる方々の参考になれば幸いです。
(2018年10月26日基準で100円=1020ウォンくらいです。)
最低賃金(追記:2019年4月)
韓国の最低賃金はすごい勢いで伸び続けています。
上のグラフは韓国の最低賃金委員会のページ(韓国語)からお借りしたものですが、青い棒グラフが時間当たりの最低賃金(単位:ウォン)、黄色い折れ線グラフが増加率(%)、下の方の三角とともに出ている数字が増価額(ウォン)です。
2009年に4000ウォンだった時給は、2019年には8350ウォンになっています。10年の間に2倍以上になったのです。
2019年の基準では、1日8時間働いた場合の最低の日当は66,800ウォン、1か月209時間働いた場合の最低の月給は1,745,150ウォンという計算になります。
参考に日本の都道府県の平成30年度地域別最低賃金額(出典:厚生労働省ホームページ)も載せておきます。(カッコ内は平成29年度)
都道府県名
|
最低賃金時間額【円】 | 発効年月日 | |
北海道 | 835 | (810) | 平成30年10月1日 |
青 森 | 762 | (738) | 平成30年10月4日 |
岩 手 | 762 | (738) | 平成30年10月1日 |
宮 城 | 798 | (772) | 平成30年10月1日 |
秋 田 | 762 | (738) | 平成30年10月1日 |
山 形 | 763 | (739) | 平成30年10月1日 |
福 島 | 772 | (748) | 平成30年10月1日 |
茨 城 | 822 | (796) | 平成30年10月1日 |
栃 木 | 826 | (800) | 平成30年10月1日 |
群 馬 | 809 | (783) | 平成30年10月6日 |
埼 玉 | 898 | (871) | 平成30年10月1日 |
千 葉 | 895 | (868) | 平成30年10月1日 |
東 京 | 985 | (958) | 平成30年10月1日 |
神奈川 | 983 | (956) | 平成30年10月1日 |
新 潟 | 803 | (778) | 平成30年10月1日 |
富 山 | 821 | (795) | 平成30年10月1日 |
石 川 | 806 | (781) | 平成30年10月1日 |
福 井 | 803 | (778) | 平成30年10月1日 |
山 梨 | 810 | (784) | 平成30年10月3日 |
長 野 | 821 | (795) | 平成30年10月1日 |
岐 阜 | 825 | (800) | 平成30年10月1日 |
静 岡 | 858 | (832) | 平成30年10月3日 |
愛 知 | 898 | (871) | 平成30年10月1日 |
三 重 | 846 | (820) | 平成30年10月1日 |
滋 賀 | 839 | (813) | 平成30年10月1日 |
京 都 | 882 | (856) | 平成30年10月1日 |
大 阪 | 936 | (909) | 平成30年10月1日 |
兵 庫 | 871 | (844) | 平成30年10月1日 |
奈 良 | 811 | (786) | 平成30年10月4日 |
和歌山 | 803 | (777) | 平成30年10月1日 |
鳥 取 | 762 | (738) | 平成30年10月5日 |
島 根 | 764 | (740) | 平成30年10月1日 |
岡 山 | 807 | (781) | 平成30年10月3日 |
広 島 | 844 | (818) | 平成30年10月1日 |
山 口 | 802 | (777) | 平成30年10月1日 |
徳 島 | 766 | (740) | 平成30年10月1日 |
香 川 | 792 | (766) | 平成30年10月1日 |
愛 媛 | 764 | (739) | 平成30年10月1日 |
高 知 | 762 | (737) | 平成30年10月5日 |
福 岡 | 814 | (789) | 平成30年10月1日 |
佐 賀 | 762 | (737) | 平成30年10月4日 |
長 崎 | 762 | (737) | 平成30年10月6日 |
熊 本 | 762 | (737) | 平成30年10月1日 |
大 分 | 762 | (737) | 平成30年10月1日 |
宮 崎 | 762 | (737) | 平成30年10月5日 |
鹿児島 | 761 | (737) | 平成30年10月1日 |
沖 縄 | 762 | (737) | 平成30年10月3日 |
全国加重平均額 | 874 | (848) | - |
交通費
1.ガソリン
ガソリンは高いです。最近では1リットル当たり1696ウォンでした。日本に比べてディーゼル車が多いのもそのせいでしょうか。日本もずいぶん高くなりましたが、韓国はいつ見ても日本より高かったです。
2.地下鉄
ソウルの地下鉄で、交通カードで支払った場合、10㎞以内は1250ウォン、10㎞~50㎞は5㎞ごとに100ウォン追加です。ちなみに中高生は720ウォン、小学生は450ウォンです。中高生という区分があるので、中高生なら明らかに日本よりお得ですね。
現金だと一回用交通カードを購入して使うことになります。100ウォン高くなりますが、カードを返却すると返金されます。(ソウル特別市物価情報参照)
3.バス
バスは種類が多くて一概には言いにくいのですが、ソウルの場合で例えば青の幹線バス、緑の支線バスの場合、交通カードだと大人1200ウォン、中高生720ウォン、小学生450ウォン、現金だと大人1300ウォン、中高生1000ウォン、小学生450ウォンです。
赤の広域バスや深夜バスはもっと高くなりますし、黄色の循環バスや緑のマウルバスはもう少し安くなります。(ソウル特別市物価情報参照)
4.タクシー
一般のタクシーは2㎞までの基本料金は3000ウォンです。それ以上は142mごとに100ウォン、時速15㎞以下の場合は35秒ごとに100ウォン追加です。
深夜0時から4時までは深夜料金で20%割増料金、市外も20%割増料金になります。
【追記】2019年より一般タクシーの基本料金が3,800ウォンに値上げされます。それに伴い深夜料金も値上がりします。新料金の適用は2月16日午前4時の予定(まだ確定ではありません)です。(2019.2.1)
大型タクシーや模範タクシーの場合は、3㎞までが基本料金になり、5000ウォンです。その後164mごとに200ウォンです。時速15.14㎞以下走行時は39秒ごとに200ウォン追加です。
こちらは深夜料金割増や、市外料金割増はありません。(ソウル特別市物価情報参照)
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住居
ソウルは地方に比べて不動産がかなり高いです。オフィステルと呼ばれるワンルームの賃貸で安いところでも保証金別で月に40万ウォンくらいします。これに管理費もかかってきます。これが地方だと20万ウォンくらいからあり、比較的安いです。保証金は安くても300万ウォンくらいからですが、あとで退出するとき返してもらえます。管理費はソウルだと月々5万ウォンくらいから、地方だと3万ウォンくらいからです。(追記:2018年12月のソウルの主な学生街にあるワンルームの家賃の平均は補償金1000万ウォンの場合で54万ウォンでした。不動産取引仲介のタバン다방調べより)
韓国には毎月家賃を払うスタイルの他に、チョンセという方法があります。これは最初に入居するときに高額の保証金を渡す代わりに毎月の家賃は払わなくてもよく、管理費だけを払って、退出するときに保証金は全額返金してもらえるシステムです。昔は利率がよかったので銀行に預けるだけで大家さんも利益が出たために成り立っていたシステムですが、最近は利率が1~2%まで下がってしまったので、チョンセの数が減ってしまいました。それでもまだ探せばあります。自由になるまとまったお金がある場合は借りる側にとってはチョンセが有利だと思います。
不動産は2007年ごろまでうなぎ上りに上昇していましたが、その後過熱を抑える政府の政策により、地方はほぼ横ばい、ソウルも上昇が鈍化してきています。それでも一部地域では上昇が続いているところもあり、今後どうなるのか気になるところです。
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光熱費
計算方法が複雑なので正確には比較が難しいのですが、実感としては日本よりもかなり割安です。ただし、冬は、温水を床下に張り巡らせたパイプに循環させるオンドルと呼ばれる床暖房を行うため、室内は快適ですが、夏に比べてガス代が倍増します。
外食費
割と安いです。一般的な韓国料理のランチなら10000ウォン以内でも十分です。でもステーキや日本食、イタリアン、中華など外国料理は高めです。特にステーキと回転ずしは高くて、日本のような感覚で入るとびっくりします。
韓国料理でも、国産牛肉の焼肉やウナギ、カニなどは高いです。
コーヒーやケーキは日本と同じか少し高めです。
日用品、食料品
意外なことに、これが高めです。普通の店舗で買う場合、トイレットペーパーでもシャンプーでも卵でも鶏肉でも鮭でももやしでもラーメンでもヨーグルトでもおかしでもアイスでも、とにかく日本のほうが安いです。日本が安すぎるのかもしれません。ちゃんと小売店さんはやっていけるのか心配になります。
農産物は天候不順などがすぐに価格に反映されます。9月ごろには野菜が急騰して怖くて買えませんでした。今は少しマシになりましたがまだ高いです。(写真のレタスは920円くらい、キャベツは510円くらい、大根は360円くらいです。)
もちろん安いものもありますよ。たとえばお米は安いです。10kgで25000ウォンくらいからあります。コシヒカリも売ってはいますがこちらは10㎏で34000ウォンくらいします。(2019年4月追記:コシヒカリ39000ウォンになっていました。)
服や靴はデパートなどはやはりとても高いです。地下街や市場やネットショップは安いところが多いです。
教育費
韓国の教育熱の高いのは日本でも有名なだけあって、教育費もやはり高いです。高くても評判のいい塾に通わせたいという親の心理をついているのでしょう。英語や数学などの塾は一科目あたり25~30万ウォンくらいします。家庭教師だと30~40万ウォンくらいです。バレエやピアノやテコンドーの塾はいく回数にもよりますが一般的に月に10万ウォン以上します。教育熱心な家庭だと、教育費だけで子ども一人当たり月に100万ウォンかかるといわれています。
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