ベトナムコーヒーの淹れ方~練乳入りの甘いコーヒー~ - True Vine

ベトナムコーヒーの淹れ方~練乳入りの甘いコーヒー~

ベトナムコーヒー

私が以前勤めていたカフェではベトナム人も一緒に働いていて、本格的なベトナムコーヒーもお出ししていました。ここではその時に教わったベトナムコーヒーの淹れ方を特別に公開しちゃおうと思います。

ベトナムは意外と知られていませんが、ブラジルに次ぐ世界第二位のコーヒー輸出国です。3位はコロンビア、4位はインドネシアと続きます。なぜ知られていないかというと、ブラジルで主に生産されている豆がロブスタ種という品種だからです。ロブスタ種は病害虫や暑さに強く育てやすい反面、苦みや渋みが強く、主に缶コーヒーやインスタントコーヒーなどの加工品に使われています。おいしいことで名の知れたコーヒーはすべてアラビカ種という種類のコーヒーなのです。(アラビカ種とロブスタ種についてはこちら⇒ コーヒー豆の原種、アラビカ種とロブスタ種とは

 

ストレートでは飲みにくいロブスタ種の産地だからこそ、バターを入れてローストして風味を加え、練乳(コンデンスミルク)で甘く飲みやすくして発達したコーヒーがベトナムコーヒーです。ベトナムでもブラックでベトナムコーヒーをたしなむ人もいますが大部分の人が練乳入りで飲みます。今回はこの練乳入りのコーヒーをご紹介します。一杯ずつ抽出するので手間はかかりますが、病みつきになる味ですよ。

ベトナムコーヒー用フィルター【フィン】

その前にベトナムコーヒーにマストのアイテム、フィンと呼ばれるベトナムコーヒー用のフィルターについて。

フィンはベトナムコーヒー用のフィルターで、普通ステンレスかアルミニウムでできています。本場ベトナムには陶磁器製のものもあるようです。

形は、抽出するときの支えになる受け皿の上に円筒形の本体があり、底には抽出用の穴がたくさん開いています。本体の中には穴がたくさんあいている中蓋があり、さらに一番上にかぶせる外蓋があります。受け皿と円筒形の本体は別々のものもあるようですが、私が使っていたものは受け皿が本体にくっついた一体型でした。ひとつ数百円台とそれほど高価ではないので購入してもいいかもしれません。

ベトナムコーヒーの淹れ方

必要な準備物(アイスコーヒーの場合)

フィン(ベトナムコーヒー用のフィルター。普通ステンレスでできていて中蓋と外蓋がある)

グラス(ガラスでできた細長いのがおすすめ。層に分かれたコーヒーがきれいに見えます)

ベトナムコーヒーまたは普通のコーヒーを細目に引いたもの 20g

抽出用のお湯 60~80㎖ほど

抽出用のコップ(できればショットグラス↓。目盛りがあるとよい)

はかり(あるとコーヒー粉や湯の分量が分かりやすい)

時計又はタイマーまたはストップウォッチ(蒸らし時間を測れるもの)

氷適量(ミキサーで少し砕いておく)

水 30㎖(抽出液を薄めるため)

マドラーまたはストロー

 

ベトナムコーヒー(練乳入り・アイス)の淹れ方の手順(一人分)

1.まず、お湯を沸かします。

2.はかりに抽出用コップを置き、その上にフィンを載せ、外蓋と内蓋を取り外します。

3.フィンの中にベトナムコーヒーの粉を20g入れ、中蓋で押さえます。

4.沸かしたお湯20㎖をコーヒー粉と中蓋をセットしたフィンに注ぎ、外蓋をして約15秒間蒸らします。

5.蒸らしたら外蓋を取り、さらにお湯を40㎖注ぎます。ハンドドリップのようにゆっくりする必要はなく、一気に注いで大丈夫です。30㎖抽出できたらフィンはコップからおろします。この時外蓋を受け皿のように使うと便利です。

6.細長いグラスに練乳を25㎖入れます。スプーンで2~3杯くらいです。好みで量は調節してください。

7.練乳の入ったグラスに今度はミキサーで適度に砕いた氷を入れます。

8.先ほど抽出したコーヒー30㎖に水30㎖を入れて、それをグラスに氷の上から注ぎます。

9.見た目がコンデンスミルクの層、コーヒーの層、氷の層に分かれて美しいので飲む人が混ぜらるようにマドラーとストローを添えて出来上がりです。

ベトナムコーヒー

 

必要な準備物(ホットコーヒーの場合)

フィン(ベトナムコーヒー用のフィルター。普通ステンレスでできていて中蓋と外蓋がある)

小さめのコーヒーカップ

ベトナムコーヒーまたは普通のコーヒーを細目に引いたもの 20g

お湯 160~180㎖ほど

抽出用のコップ(できればショットグラス。目盛りがあるとよい)

はかり(あるとコーヒー粉や湯の分量が分かりやすい)

時計又はタイマーまたはストップウォッチ(蒸らし時間を測れるもの)

スプーン

 

ベトナムコーヒー(練乳入り・ホット)の淹れ方(一人分)

1.まず、お湯を沸かします。

2.はかりに抽出用コップを置き、その上にフィンを載せ、外蓋と内蓋を取り外します。

3.フィンの中にベトナムコーヒーの粉を20g入れ、中蓋で押さえます。

4.沸かしたお湯20㎖をコーヒー粉と中蓋をセットしたフィンに注ぎ、外蓋をして約15秒間蒸らします。

5.蒸らしたら外蓋を取り、さらにお湯を40㎖注ぎます。ハンドドリップのようにゆっくりする必要はなく、一気に注いで大丈夫です。30㎖抽出できたらフィンはコップからおろします。この時外蓋を受け皿のように使うと便利です。(ここまではアイスの場合と同じです)

6.コーヒーカップに練乳を15㎖ほど入れます。好みで量は調節してください。

7.練乳の入ったカップに先ほど抽出したコーヒー30㎖とお湯100㎖を入れます。

8.スプーンで混ぜていただきましょう。

始めて飲んだときは甘さにちょっと驚きましたがとてもおいしく、癒される味でまた飲みたくなりました。是非機会があればお試しを!

【おすすめの記事】

コーヒーのいろいろな抽出方法と抽出器具

おいしいドリップコーヒーの淹れ方とコツ~コーヒーのハンドドリップ(ペーパードリップ)の準備と方法~

コーヒー豆の原種、アラビカ種とロブスタ種とは

トルコ式コーヒー(ターキッシュコーヒー)とは

 

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA