便利で優秀な韓国の車の運転免許証
韓国の運転免許証
海外で車を運転しようと思うったら、あらかじめ国外運転免許証(俗にいう国際免許証)を取っておくというのが一般的です。
でも移住となれば、有効期限が1年しかない国際免許証は不便なので、その国の免許証が必要です。
私も韓国の運転免許証を持っています。今回、期限が切れたので更新してきたのですが、韓国の免許が見た目もかっこよく使い勝手も数倍よく生まれ変わっていたのでご紹介しようと思います。
韓国の運転免許証を取得する方法
韓国の運転免許証を取得するには、韓国の運転免許試験を受けて合格する方法と、日本の運転免許証から切り替える方法の2種類の方法があります。
韓国で試験を受けて免許を取得する
韓国でも日本同様運転免許を取得する際には自動車学校に通うのが一般的です。
韓国の運転免許証を取得するための試験は、日本同様に筆記試験と実技試験の両方、それに道路走行試験があります。
筆記試験は、外国人用に英語、中国語、ロシア語、日本語、ベトナム語、タイ語での受験も可能です。
日本の運転免許証から切り替える
私は日本ですでに免許を持っていたので、この方法をとりました。
日本は韓国で「国内免許認証国家」に認められているので、この方法だと必要書類をそろえれば、視力検査だけで、学科試験も免除で韓国の運転免許証が取得できます。
当時、うれしい反面、あまりにも簡単でこれでいいのかと不安を覚えたものです…。
現在は、いったん韓国の免許証と引き換えに日本の免許証を預けることになっています。(私が取得した〇年前は預けなくてもよかったのですが。)
でも友人などの証言によると、日本に行くときに日本の免許は返してもらえ、そのまま持ち続けていて問題ないそうです。
国内免許認証国家からの韓国免許証切り替えの必要書類
- 外国(日本など)の運転免許証原本
- パスポート
- 外国人登録証
- 6か月以内に撮影したカラーの証明写真3枚
- 免許証に対する大使館確認書またはアポスティーユ(Apostille) 認証書
- 出入国事実証明書(出生年から現在まで)
- 手数料 : 8,000원(ウォン)
国外免許証(国際免許証)としても使える韓国免許証
実は韓国では2019年9月16日から、35か国以上で国際免許証としても使える免許証が新しく発行できるようになりました。当時ニュースで大きく報道されたので感動したものです。
今回、免許証の更新に地元の警察署へ行ったら、一般の免許証か、国際免許として使える英文免許証か選択できると言われ、ワクワクしながら英文のほうを選びました。
費用も一般免許証は8000ウォン(800円弱)、英文免許証は10000ウォン(1000円弱)と、大して変わらず安いのです。
ちなみに日本では免許証を更新すると、優良免許証の場合でも手数料に講習料含めて3000円です。国際免許証でも1年しか有効じゃないくせに2350円もします。はっきり言ってこういう手数料の類が全般的に日本は高すぎると思います。
韓国の英文免許証
手元に来た免許証は10年間有効、表面は顔写真とハングルで記載されていて、裏面は英語と運転できる車の絵表示がありました。
見本がこちら。実際には表面にホログラム加工がしてあってキラキラしていてもっとかっこいいです。
韓国の英文免許証が使用可能な国
2020年9月現在で韓国の英文免許証での車の運転が認められている世界の国々は以下の通りです。残念ながらアメリカや日本は今のところ入っていません。
アジア・オセアニア(9か国):ニュージーランド、バヌアツ、ブータン、ブルネイ、ソロモン諸島、シンガポール、クック諸島、パプアニューギニア、オーストラリア
南北アメリカ(10か国):グアム、ニカラグア、ドミニカ共和国、バルバドス、北マリアナ連邦、セントルシア、カナダ(ヌナブト準州は除外)、コスタリカ、トリニダードトバゴ、ペルー
ヨーロッパ(11か国):デンマーク、リヒテンシュタイン、キプロス、スイス、アイルランド、イギリス、トルコ、フィンランド、ギリシャ、ベルギー、クロアチア
中東(1か国):オマーン
アフリカ(5か国):ナミビア、リベリア、ルワンダ、ブルンジ、カメルーン
モバイル運転免許証
韓国では2020年6月から、モバイル運転免許証というのも登録できるようになりました。
「PASS」という本人認証用アプリを使って指示に従って免許証を撮影し、情報に間違いがないか確認すれば、登録完了です。
まだ使用できる範囲がかなり限定的だということですが、これから普及していくのか行かないのか、観察してみようと思います。
韓国での運転で注意する点
これについては以前別記事で紹介しました。それがこちら。
【韓国】知らなきゃ危険!!日本と違う韓国の交通ルール3つ~交通事故にあわないために
赤信号でも右折できたりと、日本とは交通ルールが基本的に違うのでこれは絶対に読んでおいてほしい記事です。
この記事に書いてある以外にも大きな信号のある交差点なのに左折禁止だったり、左折しようと内側車線に行ったら直進用の地下車道に入ってしまって左折できなかったりと、知らないと慌てる場面もたくさんありますから、運転する場合はスマホなどのカーナビをつけて事前調査をしっかり行っておくことをお勧めします。
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