『ライオンキング』CG実写リメイク版2019のキャスト・レビュー・原作元ネタ考察
ライオンキングCG実写版2019
日本公開は2019年8月9日ですが、韓国ではもう上映されているライオン・キングのCG実写リメイク版。一足お先に見てきました!今日はそのキャスト、あらすじと感想、元ネタについての考察などを書きます。
予告編動画(日本語字幕)
予告編動画(英語)
映画基本情報
スタッフ
監督:ジョン・ファヴロー Jon Favreau
キャスト
ドナルド・グローヴァー Donald Glover:シンバ役 Simba
ビヨンセ Beyoncé Knowles:ナラ役 Nala
ジェームズ・アール・ジョーンズ James Earl Jones:ムファサ役 Mufasa
キウェテル・イジョフォー Chiwetel Ejiofor:スカー役 Scar
セス・ローゲン Seth Rogen:プンバァ役 Pumbaa
ビリー・アイクナー Billy Eichner:ティモン役 Timon
アルフレ・ウッダード Alfre Woodard:サラビ役 Sarabi
ジョン・カニ John Kani:ラフィキ役 Rafiki
ジョン・オリバー John Oliver:ザズー役 Zazu
キーガン=マイケル・キー Keegan-Michael Key:カマリ役 Kamari
フローレンス・カサンバ Florence Kasumba:シェンジ役 Shenzi
エリック・アンドレ Eric André:アジジ役 Azizi
JD McCrary:シンバ(子供時代)役 Young Simba
Shahadi Wright Joseph:ナラ(子供時代)役 Young Nala
日本語吹き替え版キャスト
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賀来賢人/シンバ
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門山葉子/ナラ
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佐藤二朗/プンバァ
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亜生(ミキ)/ティモン
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江口洋介/スカー
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大和田伸也/ムファサ
主題歌・挿入歌
オリジナル・ソング:ハンス・ジマー Hans Zimmer エルトン・ジョン Elton John、ティム・ライス Tim Rice
新曲:エルトン・ジョン Elton John の「Never Too Late」(エンドクレジット)、ビヨンセ Beyoncé の新曲「Spirit」など
ビヨンセの新曲スピリットの動画
今回新たにライオンキングに新曲が加わりました。ビヨンセの力強く伸びやかな歌声が美しいサバンナの大自然にぴったりです。
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あらすじ
様々な動物が暮らすサバンナの王国プライドランド。その王であるライオン〈ムファサ〉に、息子〈シンバ〉が誕生しました。しかし、シンバは叔父〈スカー〉の仕組んだ事件によって父ムファサを失い、王国から出ていきます。新たな世界で彼は仲間たちと出会い、“自分が生まれてきた意味、使命とは何か”を悟ります。
感想・レビュー~原作または元ネタは?
1994年にアニメが大ヒットし、その後もミュージカルとしてたくさんの人に愛され続けてきたあの名作、ライオン・キングが、今度は25年の歳月を経てCG実写リメイク版として戻ってきました。
内容はアニメ版をほぼ忠実に再現していました。ただミュージカル部分の表現が少し大人っぽくなった印象です。
そのCG技術は素晴らしく、本物としか見えないほどで、圧倒される映像美でした。ナラの声を担当したビヨンセも魅力的でしたし、何より壮大な歌と音楽が素晴らしかったです。
原作・元ネタの考察と勝手な解釈(以下、ネタバレあり)
しかし、若いころにアニメーション映画を見たときとは全く違ったメッセージが感じられたので、そのあたりを少し書いてみます。
ライオンキングは原作がないといわれています。手塚治虫の「ジャングル大帝」と設定などで共通する部分があることは早くから指摘されていましたが、ストーリーは別物との見方が一般的です。
娘が見たいというので何の気構えもなく見に行ったのですが、のっけから、サルのラフィキが王であるライオンのムファサの額に手を当てる場面があって、疑問が生じました。王の頭に手を当てるなんてサルの分際で不敬ではなのかと。
ラフィキは生まれたばかりのシンバの額には赤い印をつけて高く掲げます。赤い印には一体どんな意味があるのでしょう。
ムファサにはムファサをねたむ弟、スカーがいます。彼は王座を手に入れたいと思っています。
このあたりから、ムファサに聖書の神様、スカーには神をねたんで天から落ちた天使で悪魔になったサタンをなんとなく当てはめて見ていました。
とすると、おでこに手を当てたのは按手の祈りでラフィキは預言者、さしずめイエスに洗礼を授けたバプテスマのヨハネかなーなんて。
ムファサは、息子シンバに、自分もいずれ死に、シンバが王位を受け継ぐことや、世界は食物連鎖によって調和を保って回っていること、王たるものは王国の調和を保つ重い責任があること、先王たちが星となって見守っていること、近寄ってはいけない場所があることなどを話して聞かせます。
しかしシンバは父の言いつけを破ってナラと一緒に象の墓場に行き、ハイエナに襲われます。この時はムファサが助けに来て事なきを得ます。
ところが、翌日スカーの策略でヌーの群れに踏みつぶされそうになり、ムファサが命を落とします。まるで人間の罪のために亡くなったイエスのように。自分のせいだと罪悪感を感じたシンバはスカーに王国から去れと言われて打ちひしがれて去っていきます。
このくだりは罪を犯してエデンの園から追放されたアダムを彷彿とさせませんか。そうするとつまりシンバはアダムでしょうか?
倒れたシンバを助けたのは陽気な仲間、ミーアキャットのティモンとイボイノシシのプンバァでした。この二人は、変えられない過去のことは忘れろ、心配するなという意味の「ハクナ・マタタ」の精神を教えてくれます。それでシンバはライオンとして生きた過去のことは忘れて今を楽しく生きて大きくなります。
ティモンとプンブァは気のいい奴らですが、王として王国を守るべきシンバの使命については何も知りません。今が楽しければそれでいいという生き方はまるで神様を知らない人間のようです。
一方スカーが王位に就いたプライドランドはハイエナたちが好き放題に荒らしまわって荒れ果てていました。そんな王国を抜け出してナラがシンバを探してやってきます。しかし、自信のないシンバは戻ることを断ります。
今度はラフィキがやってきます。彼はシンバに水面をのぞかせて、ムファサが見えるといいます。すっかり大きくなってたてがみも立派に生えたシンバは本当にムファサそっくりです。いつもシンバの中にムファサは生きているとシンバは気づきます。
聖書は、神は人間を自分の姿に似せて作ったといっています。そして、信じる者の中に三位一体の神の一つである聖霊を送ってくれるともあります。ということは、ムファサは今度は聖霊として描かれているのかな?と、あてはめだしたら、どんどん当てはまるような気がしてワクワクしました。
自分が何者かを悟ったシンバはプライドランドに戻ってスカーとハイエナと戦います。落雷で火が燃え広がる中ティモンとプンブァもともに戦います。
勝利をおさめ、最後に、雨が降り、シンバとナラの子供にラフィキが赤い印をつけて掲げて終わりです。
いかがですか?
以上、私の勝手な考察でした。読んでくださった方、ありがとうございました。
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