スカイキャッスルを最終回まで見た！見どころと感想と韓国の反応

スカイキャッスルをとうとう最終回まで見ました。いや～面白かった！

前半は教育に加熱しすぎる親と振り回される子供が中心で人間関係もぎすぎすして、ちょうど半分くらいまで見たあたりでは見るたびに心が苦しくなるので、精神衛生によくないドラマだと思って見るのをやめようかと思ったのですが、そのあと急展開！後半はサスペンスドラマのようでもあり、登場人物の心境の変化などもあっておもしろかったです。

どんどん続きが気になる展開になっていきました。頑張って見つづけてよかったです。

このドラマの見どころ

これから見る人にこのドラマを最後まで見て思ったこのドラマのおもな見どころをいくつか挙げておきます。

韓国の現実を反映した入試コーディネーター

一般人には普段見ることも知ることもできない上位0・1％の世界と、裏の世界、ＶＶＩＰだけが招待される入試コーディネーターとのマッチングなど、もう興味津々でした。

心に残る名ゼリフ、決めゼリフ

以前流行したセリフについては記事にしましたが、そこには書ききれないほどの本当の名ゼリフもたくさんちりばめられていました。子育て中の母親の一人として、ハッとさせられる言葉もあって、いろいろな気付きや戒めとなりとてもよかったです。

出演者が美男美女ぞろい

何より登場人物がみんな美女ぞろいで、女の私でも目の保養になりました。主人公のヨム・ジョンアは１９９１年のミス・インターナショナル・コリアの『善』出身です。すっと背筋を伸ばした姿がとても美しくて印象的でした。ピョルピッスンエ（星の光のスンエ）と別名をつけられたユン・セアは、その別名通り、真のお嬢様らしくキラキラした演技が光っていましたし、元気いっぱいのオ・ナラもゴージャスなウェーブのロングヘアーがとてもよく似合っていました。そして早口でぽろっと面白いアドリブを言って笑わせてくれました。

豪華な背景と小道具

ラグジュアリーなインテリアや食器、調度品も目を引きます。特に初回でインペリアル・ポーセレンの食器が出てきたときはハッとしました。何しろ以前記事に書きましたが我が家のいわくつきコーヒーカップもインペリアル・ポーセレンですからね。

かわいいチン・ジニの一家

そして所々で挿入されるチン・ジニの一家がかわいらしくてほっこり癒されます。正直に自分はてっぺんではなく中間がいいというスハン君のかわいいこと！

地位も権威もあるお父さんたちの庶民的な姿

大真面目な男性陣の演技もユーモラスです。役の中では本当は医者や大学教授などそれなりに社会から尊敬される立場にある人たちで、仕立てのいい服を着て威張っているのですが、一方で人間的な面が描かれていて、笑いを誘います。

少しネタバレを含んだ感想など

これはざっくりいうと社会風刺を効かせた大人の成長ドラマでした。

社会風刺とドラマの主題

学校は復習で塾で１，２年分先行学習が当たり前、小学生も塾で忙しいのは当たり前、高校生が学校で晩御飯も食べ、夜中の１２時まで塾にいるのは当たり前で、土日も塾。これが韓国の現実です。

富裕層と貧困層の２極化も進んでいる韓国では、親の財力によって塾や家庭教師などの私教育に投じる金額に大幅な差が出ており、そのために成績やひいては進路にも明らかな差ができています。

ドラマに出てきたのと同じようなテストの流出事件も過去に実際にありました。

一方で若者の自殺率の高さは深刻で、１０～１９歳の子どもの死因の３１％を自殺が占めています。誰も彼もが大学へ行かなければならないような社会的な風潮があり、学業成績だけが唯一絶対の物差しのようになっていることが子供を追い込んでいるのだと思います。

このような行き過ぎた教育熱と、貧富の差の拡大による社会的地位の世代をまたいだ固定化。これらに問題提起をし、警鐘を鳴らすというのがこのドラマの趣旨だったようです。

エンディングに対する感想

子どもを完全に管理監督して、理想の進路に進ませることだけを考えていた大人たちが、いろいろな事件に直面していく中で、生き方や子供とのかかわり方を見直して、最終的には今までとは違った選択肢をするに至ります。子どもたちも殻を破って自由な生き方へと飛び出していきます。

このような明るいハッピーエンディングな最終回だったのですが、少しもやもやしたものも残ります。

人間こんな短期間でそこまで劇的に変われるものだろうかとか、仕事まで辞める必要はあったんだろうかとか、結局は仕事をやめても学校をやめてもいつでも再起できるだけのたくわえがある上位０．１％の人たちだから可能だったのだとか、、ケイの父親は他殺なのか事故死なのかとか、結局キム・ジュヨン先生は何も救われていないのでは？とか。

まさか同じ悲劇がまた繰り返されちゃうのでしょうか。

それから、かわいそうなのはヘナです。彼女一人が貧乏くじを引いたみたいな。たぐいまれな優秀さに恵まれながら、苦労ばかりで報われずに終わってしまった彼女の人生を考えると、むなしくなってしまいます。これも貧乏人には厳しい社会への風刺なのかもしれません。

それでも私は十分満足できる最終回でした。おススメです！

 

韓国での反応

何と、大統領府である青瓦台に

「最終回を作り直してほしい」

という請願が寄せられたとニュースになっていました。それによると

「国民の期待を裏切って既存の韓国ドラマと似たり寄ったりの月並みなセリフと結末だった」

とし、

「もう少し衝撃的でスリルあふれる結末で再撮影してほしい」

とのこと。韓国の人たちはドロドロがお好き？？ハッピーエンドでは物足りないのでしょうか…。

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