ハングルが読める⁈韓国語の文字の読み方③(複合母音編)
前回はハングルの子音の読み方を、前々回はハングルの構造と基本的な母音とヤ行の半母音の読み方をご紹介しました。今回はそれらを組み合わせて作られた半母音(日本語のワ行の音)と、二重母音の読み方についてご紹介します。
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ハングルの複合母音~半母音(日本語のワ行の音)と、二重母音の読み方
母音の組み合わせ方
子音の下に来る母音(ㅗ,ㅜ,ㅡ)と、子音の右に来る母音(ㅏ,ㅐ,ㅣ,ㅓ,ㅔ)が組み合わされてできています。下に来る母音を先に、続けて右に来る母音を読む感じです。
オレンジの部分が母音です。これは子音の文字がㅇで子音がないので、「オ」と「エ」が合わさって「ウェ」と発音し、意味は「なぜ」です。
半母音の発音
ㅘ :(ㅗ+ㅏ)「オ」と「ア」が合わさって日本語の「ワ」と同じように発音されます。
ㅙ :(ㅗ+ㅐ) 「オ」と「エ」が合わさって「ウェ」と発音されます。
ㅚ :(ㅗ+ㅣ) 「オ」と「イ」が合わさって「ウェ」と発音されます。
ㅝ : (ㅜ+ㅓ) 「ウ」と「(口を大きく開けた)オ」が合わさって「ウォ」と発音されます
ㅞ : (ㅜ+ㅔ) 「ウ」と「エ」が合わさって「ウェ」と発音されます
ㅟ : (ㅜ+ㅣ) 「ウ」と「イ」が合わさって「ウィ」と発音されます
二重母音
ㅢ : (ㅡ+ㅣ)「(口を横に引いた)ウ」と「イ」で、基本は「(口を横に引いた)ウィ」ですが、これには場合によって発音の仕方が3種類あります。
1.「(口を横に引いた)ウィ」または「(口を横に引いた)ウ」:語頭に無子音で現れた場合
例)의자(ウジャ:いす)、의사(ウサ:医者)など。私の感覚では「(口を横に引いた)ウ」を使うことが多いようです。
2.「(口を横に引いた)ウィ」または「エ」:格助詞(~の)の場合
例)아내의 가방(アネエ カバン/アネウィ カバン:妻のかばん)など。普段の会話では「エ」と発音していますが、強調するときは「(口を横に引いた)ウィ」で発音します。
3.「イ」:上記以外の場合
例)흰색(ヒンセk:白色)、거의(コイ:ほとんど)など。
これ以外の母音の組み合わせはありません。
複合母音にもパッチム(終声)はつくの?
はい。これら複合母音にもパッチムがつくことがあります。つくと下図のようになります。
例えばよく使う文字でこんなのがあります。
これはㅇ+ㅜ+ㅓ+ㄹから成り立っており、「ウォl」と読みます。
漢字の「月」の読みなので、例えば「11月」は「11월」と書き、「シビlウォl」と読みますし、「月曜日」は「월요일」と書き、リエゾンが起こって前後の音がつながり「ウォリョイl」と読みます。
クイズです!読んでみましょう。
1.전화
一文字ずつばらして読むとチョン・フヮですが、実際の発音は音がつながり、hが弱まるのでチョナと聞こえます。意味は「電話」です。
2.최고
チェゴ。意味は「最高」です。
3.위험
ウィホm。意味は「危険」です。
4.회사
フェサ。意味は「会社」です。
5.의미
ウィミ。意味は「意味」です。
6.타워
タウォ。意味は「タワー」です。
7.완성
ワンソン。意味は「完成」です。