韓国の正式なお辞儀クンジョル(큰절)の仕方
韓国の正式なお辞儀の仕方
韓国の伝統的なお辞儀、ジョル(절)の種類
クンジョル(큰절)
儒教の国韓国では、結婚式やお正月、先祖を祀るチェサなどの時に、親や先祖など目上の人に対してにクンジョル(큰절)という最も丁寧で正式なお辞儀をして敬意を表します。
お正月が近づくと、どこのオリニチプ(어린이집/保育園のような施設)や幼稚園でも、子どもたちにこのクンジョルというあいさつの仕方を熱心に教えます。
パンジョル(반절)またはピョンジョル(평절)
クンジョルよりも少し略式のお辞儀をパンジョル(반절)とかピョンジョル(평절)とか言います。
男性の場合はクンジョルと差がありませんが、女性の場合は手の位置が大きく異なります。
略式のお辞儀パンジョル(반절)またはピョンジョル(평절)は、結婚式やお正月に、いとこ同士や兄弟同士など、同等の者同士であいさつするときに主に使われます。
これらのお辞儀を伴う伝統的なあいさつを総称して「チョl(またはジョl)・절」といいます。
今日はこの伝統的なあいさつの仕方をご紹介します。
クンジョル(큰절)の仕方
基本的な立ち姿勢
まず気を付けをして肘を張った姿勢で両手をおへその前あたりで重ねます。
この時、セベなど慶事の場合は男性は右手が上になるように、女性は左手が上になるように重ね、チェサなど弔事の場合は反対に男性は左手が上になるように、女性は右手が上になるように重ねます。
陰陽説で男左女右(남좌여우)という言葉があり、男性は左、女性は右を重要視するため立ち位置などもこれに従うようです。
こんな細かいことまで男女で違うんですね!
ではいよいよお辞儀の仕方です。
男性の場合
1.まず基本の立ち姿勢から両手を目の前当たりの高さで左手が上になるように重ね合わせます。
2.両手を合わせたまま上体を前に倒します。この時膝はまだおらないようにします。
3.両手を床につき、そのあと左ひざから先に床につきます。
4.両膝をそろえて床につけたら、足は左足が下に来るように正座をし、重ねておいた両手の上まで額が付くほど頭を下げます。
5.そのままの姿勢で1,2秒は静止します。
6.また右足から立ち上がり、立った姿勢で腰を30度ほど倒す軽いお辞儀をしてから、基本の立ち姿勢に戻ります。
女性の場合
1.基本の立ち姿勢から目の高さあたりで両手を右手が上になるように重ね合わせます。
2.視線は床に落とし、手はそのままで、左足を斜め後ろに引き、ゆっくりと左膝から先に曲げて低い姿勢になります。
3.右ひざもまげて右足が下に来るように足を重ねて正座をし、足の上におしりを乗せて座ります。
4.手は目の前で重ねたまま頭を60度ほど下げてお辞儀をします。
5.そのままの姿勢で1,2秒は静止します。
6.また右足から先に立ち上がり、立った姿勢で腰を30度ほど倒す軽いお辞儀をしてから、基本の立ち姿勢に戻ります。
女性の略式のあいさつパンジョル(반절)またはピョンジョル(평절)の仕方
1.まず、立った姿勢で両手は肩から真下におろしておきます。
2.視線は床に落として、手はそのまま体の横に垂らしておき、足は左足を後ろに引いて左ひざを床につきます。
3.おしりを左足にのせます。右ひざは立てておきます。手は体の左右の床に軽くつきます。
4.そのまま上体を45度ほど前傾させてお辞儀をします。
5.1,2秒とどまってから、再び立ち上がります。
6.立ち上がったら手は軽く体の前で軽く重ね、目礼します。
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