メキシコ産コーヒーとは?特徴、歴史、産地などについて - True Vine

メキシコ産コーヒーとは?特徴、歴史、産地などについて

メキシコは中南米地域のコーヒー生産地の最北端に位置します。メキシコ産のコーヒー豆の約7割は北米に輸出されています。オーガニックコーヒーやフェアトレードコーヒーの世界トップクラスの輸出国です。今日はそんなメキシコのコーヒーについて調べました。




メキシコ産コーヒーの基本データ

世界の生産量に占める割合:3%

生産量:世界第11位(15万3千トン/2017年)

主な種:アラビカ種90%、ロブスタ種10%

主な品種:ティピカ、ブルボン、カトゥーラ、ムンド・ノーボ、マラゴジッペ、カティモール、カトゥアイ、ガルニカ

収穫期: 11月~3月

生産処理:ウォッシュト、ナチュラル(一部)

メキシコ産コーヒーの生産形態と特徴

メキシコにコーヒー豆が伝わったのはスペインの植民地時代で、1817年から本格的にコーヒー豆の生産が始まりました。1990年代の世界的なコーヒー危機からは生産量は低下した一方でオーガニックコーヒーやフェアトレードコーヒーに力を入れ始め、現在は世界有数の認証コーヒー生産地になりました。

生産量の70%が海抜400~900mで生産され、30万人を超えるコーヒー産業従事者の大半は25ヘクタール未満の小規模農園を経営しています。

生産はほぼすべてウォッシュトのアラビカ種です。

メキシコ産コーヒーはそのソフトで甘くマイルドでバランスの良い風味でスペシャリティコーヒーとして徐々に頭角を表し始めています。

主な産地はグアテマラ国境付近のチアパス州、東部のベラクルス州などで、ベラクルス州のコアテペック、ハラバ、オリサバなどの豆が有名です。

 

メキシコのコーヒーの格付け方法

メキシコでの格付け基準は標高差によって行われており、標高1600m以上で生産された豆が最高等級でストリクトリー・ハイ・グロウン(SHG)とあらわされます。

 

メキシコ

特徴:甘い香り、すっきりした酸味、さわやかな後味。

焙煎度:中煎り~深煎り(浅煎りで魅力が引き立つとも)

楽しみ方:ストレート、エスプレッソ、アイスコーヒー

 

メキシコのコーヒーの主な生産地区

チアパス州

ストーンフルーツ系の味わいとほのかなココアの風味の豆が生まれます。南東部の先にある国境に面した熱帯雨林でメキシコ最大の産地です。

 

ベラクルス州

メキシコ湾沿岸に広がるベラクルス州は低地から高地まで農園があり、多彩な味わいや特徴のある豆が生まれます。

 

プエブラ州

メキシコで4番目の規模の産地です。最高海抜は1400mの高地で栽培される豆はソフトで繊細な味わいでほのかにナッツを思わせます。

 

オアハカ州

南部の太平洋側の産地です。最高で海抜1700mの高地では、ミディアムボディ、チョコレートとアーモンドの風味、繊細な酸味が特徴の豆が採れます。

 

参考文献

『コーヒーの基礎知識バリスタテクニック・100のレシピCOFFEE BOOK』Anette Moldvaer著 誠文堂新光社

『知れば知るほどおいしく飲めるコーヒー辞典』藤田政雄著 日本文芸社

『極める愉しむ珈琲辞典』西東社

 

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