コスタリカのコーヒーについて~クリアな酸味のタラスSHB - True Vine

コスタリカのコーヒーについて~クリアな酸味のタラスSHB

コスタリカタラズSHB




春は別れと出会いの季節です。先日、この春遠方に引っ越してしまう方から、コーヒー豆をいただきました。

いただいたのはコスタリカのタラス(Costa Rica Tarrazu)SHBです。袋を開けると焙煎したての新鮮なコーヒーのいい香りがぷんとします。

コスタリカとはどのような国なのか、タラスとはどんなところで、どんな味のコーヒーなのか、想像が膨らみます。今日はコスタリカのタラスについて書きます。

コスタリカのコーヒー豆、タラスSHBとはどんな豆?

コスタリカとはどんな国?

コスタリカの位置

コスタリカの正式名称コスタリカ共和国(Republic of Costa Rica)、首都はサンホセです。

中米に位置し、カリブ海と太平洋に面しています。広さは51,100平方キロメートル、おおよそ九州と四国を合わせたほどの面積の国です。

人口は約486万人(2016年)、言語はスペイン語です。

1949年に常備軍を廃止する憲法を成立させ、軍隊を持たない国となりました。

1983年には、永世非武装中立をモンヘ大統領が宣言しています。

 

コスタリカのコーヒー栽培の歴史

コスタリカにコーヒーが持ち込まれたはっきりした時期は分かりませんが、おそらく18世紀、遅くても19世紀初頭には確実に、中央アメリカの中でもいち早く持ち込まれていたようです。

コスタリカは熱帯に位置していますが、国土の中央を山脈が貫き、標高2000mに達する中央盆地もあり、火山性の土壌で水はけもよく、適度な降雨と温度でコーヒー栽培に適していたことから、コーヒーはバナナとともにコスタリカの主要な輸出品目となりました。

約8万件に上る小規模農園が全体の9割を占めています。

1933年に設立されたコスタリカ国立コーヒー協会(CICAFE)が生産から輸出までを管理指導し、高品質のコーヒー栽培に力を入れています。

1988年以降は法律でアラビカ以外のコーヒーの栽培を禁止したため、100%アラビカ種のみを栽培しています。

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コスタリカのコーヒー豆の生産量

コスタリカは小さな国ですが、コーヒー豆の生産量は世界で16位、約9万トン(2017年)に上り、年々増加傾向にあります。生産されるコーヒーの品種はほとんどがカトゥーラで、一部がカトゥアイです。

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コスタリカの主要なコーヒー産地

タラス、中央盆地(セントラルバレー)、トレスリオス、西盆地(ウエストバレー)、トゥリアルバ、オロシ、ブルンカ、グアナカステ

 

コスタリカのコーヒーの等級分けについて

コスタリカ産のコーヒー豆のグレードは標高と地域(太平洋側かカリブ海側か)で等級分けされています。標高が高いほど高品質です。

コスタリカタラスSHB

太平洋側

SHB ストリクトリー・ハード・ビーン 標高約1200m以上1650m未満
GHB グッド・ハード・ビーン 標高約1000m以上1200m未満
HB ハード・ビーン 標高約800m以上1000m未満

太平洋側とカリブ海との中間

MHB ミディアム・ハード・ビーン 標高約500m以上1000m未満

カリブ海側

HGA ハイ・グロウン・アトランティック 標高約900m以上
MGA ミディアム・グロウン・アトランティック 標高約600m以上900m未満
LGA ロウ・グロウン・アトランティック 標高約150m以上600m未満

 

 

コスタリカのタラスの特徴

タラスはコスタリカのコーヒー生産量の約30%~35%、国内第一位を占めるコーヒーの産地です。

標高1000~1800mの農園で栽培されており、高い精製処理技術で一貫してトップクオリティーのコーヒー豆を生産しています。

コスタリカで行われている精製処理方法の一つ、パルプドナチュラルは、ハニー加工(ハニープロセス)とも呼ばれるほど甘みが増すことが特徴で、ハニータラス、ハニーコーヒーなどと呼ばれています。

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タラスの位置

今回飲んでみたコーヒー、コスタリカ タラスSHB

品質のいいコスタリカのコーヒー豆の中でも最高品質のタラスSHBをいただきました。

コーヒー豆は目で見てもわかる通り丸々と大きく、傷もなくきれいで整っています。噂にたがわず安心して口にできる高品質な豆です。

コーヒー豆はふつうは一つの実の中に二つが向かい合うように入っているのですが、まれに一つしか入っていないものもあります。そういう豆は平らな面がなく全体的に丸いので見た目ですぐに見分けがつきます。このような豆をピーベリーといいます。

今回のタラスSHBはそのピーベリーがたくさん入っているなという印象でした。

2人分のアメリカーノを入れようと取り出したたった14gのコーヒー豆のなかにもこんなにもピーベリーを見つけました。(右の3粒は比較のために置いた普通の豆です。)

ピーベリーコスタリカタラス

飲んでみた印象はフルーティーな酸味と、後味の甘さ、キレの良さ、明るくクリーンな味わいでしょうか。

酸味が苦手な人には合わないかもしれませんが、酸味が好きな人ならきっと気にいると思います。

後味がとても甘いので飲んだ後の余韻も楽しめました。

コスタリカタラスSHBアメリカーノ

ネットで買えるコスタリカのコーヒー豆

ハニータラス、飲んでみたくなりませんか?(笑)

ネットならいつでも自宅から購入できます。

アマゾンで検索したらいろいろ出てきました。

生豆を自宅で焙煎して飲みたい方はこちらです。

 

すでに焙煎済みのものはこちらです。粉にひくかどうかは選択できるものもあります。

是非よかったら飲んでみてください。

 




【今回参考にさせていただいたサイト】

外務省コスタリカ基礎データ

https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/costarica/data.html

ウィキペディアコスタリカ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%AB

グローバルノート 世界のコーヒー豆 生産量 国別ランキング・推移

https://www.globalnote.jp/post-1014.html

 

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