韓国の正月料理:韓流雑煮トックッ(떡국)レシピ
韓国のお正月には韓国風お雑煮トックッ
トックッとは何?
あけましておめでとうございます。
日本のお正月と言えばお雑煮は欠かせませんよね。
韓国もお正月(旧暦)に欠かせない食べ物があります。
それは、韓国版のお雑煮ともいうべき、「トックッ」という食べ物です。韓国語では떡국と書いて、「トックk」と読みます。떡は餅、국は汁を意味します。
韓国では満年齢もあるにはあるのですが、ふつう年齢は数え年で言うのが一般的なので、新年が明けると全員同時に一歳年を取ることになります。そこから、お正月料理であるトックッを食べると一歳年を取るという言い方をするようになりました。冗談で、トックッを2杯食べたからお前より俺の方が2歳年上だなどと言ったりします。
一般的には牛肉でだしを取ったスープに牛肉とお餅を入れて作ったものですが、地方によっては、醤油で煮込んだ鶏肉をベースに入れたり、餃子を入れたり、小魚でだしをとったり、カキや海藻などの海産物を入れたりといろいろなバリエーションが存在します。ただ一つ特徴としては韓国なのに唐辛子の辛くて赤いスープには絶対にしないということです。
ここに入れるお餅は日本の餅とは材料も製造法も形もすべて違います。まず、材料は餅米ではなく水にふやかしたうるち米を粉にしたものを使用します。この粉に水をませて練って蒸してカレトク가래떡(カレトk)という、細長く円筒状に押し出した餅をつくり、トックッにはそれを薄く斜め切りにした薄い楕円形をしたものを使用します。カレトクの細長い形状から長寿の願いを、そして、薄切りにした形が貨幣と似ていることから、富への願いがともに込められているそうです。
今日はこのめでたい韓国のお正月料理、トックッのレシピをご紹介します!
トックッ(떡국)のレシピ
トックッの材料(2人分)
- トックッ用の餅(白くて3~4cmの薄い楕円形をしたうるち米子から作った餅) 約400g
- 牛肉 150g
- 水 800ml
- 卵 2つ
- ネギ 3分の1本
- ごま油 大さじ1
- 食用油 大さじ1
- しょうゆ(正しくは국간장・クッカンジャン。汁物用の塩辛い醤油) 大さじ1~2
- 細かくつぶしたニンニク(又はおろしにんにく) 大さじ2分の1
- 魚醤(액젓・エkジョッという。小魚などの塩辛から出る液体。カナリエキスなど。) 大さじ2分の1(なければ省略してもよい)
- 焼きのり少々
トックッの作り方
1.トックッ用の餅を流水で軽く洗い、10分以上水につけておく。
2.牛肉は小さめ(1cm角くらい)に切り、血を軽く洗い流して水気をきって置く。
3.ねぎは斜め薄切りにする。
4.卵は溶きほぐして置く。
5.なべに食用油とごま油を入れ、牛肉を入れて炒める。
6.肉の色が変わったら、水200㎖としょうゆを入れる。
7.灰汁が浮かんでくるので、お玉などで丁寧に取り除く。
8.残りの水600㎖も注ぎ入れて沸騰させる。
9.水にふやかして置いたトックッ用の餅と、つぶしたにんにく、魚醤を入れる。
10.煮立ったら味見して塩で整え、溶き卵を流しいれる。
11.卵が固まって浮かんできたら軽く混ぜる。
12.スライスしたネギも入れて軽く混ぜて火を止める。
13.器に盛りつけて、焼きのりを刻んで飾りつければ出来上がり。
お客様にお出しするなど、すこし上品に仕上げたい場合は、卵を汁に混ぜ込むのではなく、白身と黄身で分けて薄焼きにして錦糸卵を作り、上に飾り付けます。そうすると、白と黄色がネギの緑とも相まって、色がきれいで見栄えが良くなります。
トックッは材料さえあれば意外と手軽にできておいしい料理です。日本のお雑煮に飽きたら是非一度試してみてください。
材料の入手方法
↓トックッ用の餅は、楽天市場やAmazonで購入できます。
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韓国のいかなごから作られた魚醤です。こちらも楽天、Amazonで購入可能です。
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クッカンジャンという韓国の汁物用しょうゆです。こちらも楽天、Amazonで購入可能です。
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