【韓国】2019年度スヌンの難易度は?ずばりプルスヌンだった!
韓国版のセンター試験に当たるスヌン(수능)、正式には大学修学能力試験(テハkスハkヌンリョkシホm 대학수학능력시험)。
2019年度入試のスヌンは2018年11月15日に行われました。
その成績通知書が、今日、12月5日に各受験生に手渡されました。
スヌン直後から今年のスヌンは難易度が高かったと評判で、プルスヌン불수능、(火のスヌンの意)と呼ばれていました。蓋を開けてみればやはり歴代最高級の難易度で、スヌンの出題機関である韓国教育課程評価院( 한국교육과정평가원)のソン・ギソン(성기선)院長が4日、受験生とその保護者、現場の先生たちに向けて謝罪を発表したほどです。
特に超高難度として問題になったのは国語の31番の問題です。その問題文も設問も長すぎるうえに難しいと非難の声が上がっていました。
韓国の大学受験の仕方は大きく分けてスシとチョンシの二通りあります。(詳しくは以前の記事参照スヌンが済んでも終わらない!韓国の大学受験制度~スシ수시とチョンシ정시)
スシは主に内申書による入試、チョンシは主にスヌンによる入試です。
そしてスシで大学に行く人が約8割に上ります。ところがスシでもたいてい、スヌン最低学力基準(수능 최저학력기준:スヌン チェジョハンニョッキジュン)といって、大学ごとにスヌンの点数で最低合格ラインが決められているのです。今回のようにスヌンの難易度が高いと、成績上位圏が少なくなり中下位圏に学生が集まってしまいます。そうすると希望大学のスヌン最低学力ラインを満たせない学生も増えると見られ、そういう学生たちが大挙してチョンシに集まることになると、そのせいで今回は浪人生が増えるのではないかとみられています。
なぜなら今回はチョンシで出願する大学を決めるのも難しいからです。韓国ではスヌンの点数によって各教科ごとに相対評価(英語と韓国史は絶対評価)で9段階にランク分け(等級カット등급컷)をして、それによって受験生は志願する大学を決めるのですが、最高等級である1等級の学生の割合は4パーセントが目安とされているにもかかわらず、今回はそれよりも大きく人数が増えている教科が多いです。そのためどの大学のチョンシに出願するかを去年の指標で簡単には決められない難しさをはらんでいて、受験生と進路指導の先生は頭を悩ませなければなりません。
プルスヌンと言われた2019年度スヌンですが、そんな中でも満点だった学生が9人もいました。(昨年は15人。)そのうちの4人は現役高校生だったそうです。すごいですね。
日本も韓国も、受験生とその家族の苦労は似たり寄ったりだと思います。あと少し、頑張ってくださいね!
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