買う前に知っておきたいエスプレッソマシンの種類
バリスタが教えるエスプレッソマシンの種類
コーヒーメーカーはドリップコーヒーを楽しむには簡単で、おいしく、大量の作り置きもできて、保温もできていろいろと便利な点が多くて重宝しますね。
ではなぜ私はエスプレッソメーカーを買ったかというと、やはり家庭でもエスプレッソを基にしたコーヒーを楽しみたかったからです。エスプレッソは圧力をかけて短時間で抽出したコーヒーで、1杯分が約25~30㎖です。イタリアなどでは朝出勤前などに砂糖を入れて甘くしてさっと飲んでいく飲み物だと聞きました。このエスプレッソをお湯で割ればアメリカーノになり、氷と水で割ればアイスアメリカーノになります。スチームで牛乳を泡立ててフォームドミルクを作り上にたっぷり乗せればカプチーノになり、少しだけフォーミングしたスチームドミルクを入れればカフェラテになります。チョコラテやキャラメルラテ、アフォガトなどもすべてエスプレッソをベースに作られています。
私のように家庭でもエスプレッソ飲料を楽しみたい方のために、家庭用エスプレッソマシンを選ぶときのポイントについて書いてみます。
家庭用エスプレッソマシンの種類
1.マキネッタ(直火式エスプレッソマシン)
エスプレッソマシンがなかった時代は、エスプレッソはマキネッタ(モカポット)という器具を直火にかけて圧力をかけて抽出していました。だから、エスプレッソさえ飲めればいいという方はこれもありです。持ち運びもできますし、形が独特でアルミニウムやステンレスなど金属製のものが多くなかなかおしゃれです。圧力が低めなのでクレマが十分に抽出できないという難点がありますが、それを改善した製品もあります。注意点は、抽出する量に合ったサイズのものを選んで使うことです。
マキネッタについてのこちらの記事↓もチェック!
マキネッタ(モカポット)の使い方~家庭でおいしいエスプレッソを楽しむ
2.全自動エスプレッソマシン(フルオート)
全自動とはその名の通り、コーヒー豆と水をセットしておけば、ボタン一つで勝手に機械がコーヒー豆を挽いて粉にしたものをフィルターに詰めてタンピングをし、コーヒーを抽出してくれる優れものです。コーヒー滓も勝手に集めておいてくれます。バリスタが淹れなくてもそれなりにおいしいコーヒーが飲めると言われていますが、実際にあちこちで飲んでみると、おいしいものもまずいものもあります。やはり管理や設定をきちんとしないとおいしくは飲めないのかもしれません。
コーヒー豆はすぐに酸化してまずくなるので、できるだけ空気に触れさせないように保管して新鮮なうちに使い切ることが大事です。だから、全自動エスプレッソマシンに豆をセットしたまま飲まないで放置してしまうと、どんどんまずくなってしまうわけです。毎日のように抽出する環境に合うでしょう。
全自動は値段が高いですが、グラインダー(ミル)も内蔵しているので、別で買うことを思えば高いのも当然と言えます。
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3.半自動エスプレッソマシン(セミオート)
コーヒー豆を挽いてフィルタに詰めてタンピングしてセットするまでは人が行い、圧力をかけてコーヒーを抽出することは機械が電動で行い、そのあと滓を取り外したりするのも人が行う、という意味で半自動と言います。
普通カフェで使っている機械は半自動エスプレッソマシンです。半自動は、コーヒーの量やタンピングの加減、抽出時間などを人が好みで変えることができるのが特徴です。豆の産地や煎り具合、天気などによって、バリスタは毎日試飲しながら機械の調節を行います。家庭用のエスプレッソマシンでは細かい調節までは無理でも、多少は自分で試行錯誤をすることができます。趣味でコーヒーを楽しむ私のようなものにはそれこそが魅力です。しかし、面倒だと感じる人には向いていないでしょう。
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前回の記事でご紹介したGAGGIA CLASSICも半自動エスプレッソマシンです。
我が家のおすすめ家庭用エスプレッソマシンGAGGIA CLASSICの使用感レビュー
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こちらはグラインダー付きです。圧力計も付いています。
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シモネリ、ラ・チンバリー、ラ・マルゾッコなどはカフェで業務用によく使われている有名メーカーです。さすがにお高いですがきっとおいしいことでしょう。
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4.手動エスプレッソマシン
それほどポピュラーではありませんが、手動ですべて行うエスプレッソマシンもあります。エスプレッソマシンにレバーのようなものがついているのを見たことがあるでしょうか。あのピストンレバーを手で動かして圧をかけるのです。電動が作られる前の初期のエスプレッソマシンもこれでした。たまにこだわりのあるカフェなどで見かけることもあります。デザイン的にもかっこいいものが多いです。
La Pavoni プロフェッショナル PLHです。見とれる美しさです。
La Pavoni(ラ・パボーニ) エスプレッソコーヒーマシン プロフェッショナル PDHは、18金でメッキされている豪華版です。
Flair シグネチャーエスプレッソメーカー Pressure Kit Blackは打って変わって現代的なデザインです。分解してポータブルケースに入れて持ち運べるのでキャンプなどでも楽しめます。
これらとは別に、小型の手で持つタイプの手動エスプレッソメーカーも最近は見かけるようになりました。携帯に便利で電源がなくてもエスプレッソが作れるという利点があります。ただ、ポンプを何度もプッシュするのに疲れるかもしれませんが…。(こういう悩みを解決するため、電動なんだけど携帯できるというタイプのものも出ていますね。)
WACACO エスプレッソマシン手動でプッシュ式 互換コーヒー粉専用Minipresso GR
小型エスプレッソマシン Handpresso(ハンドプレッソ)ハイブリッド – カフェポッド・コーヒー粉抽出可能 電気不要 – アウトドア・オフィス
5.カプセル式のエスプレッソマシン
少し分類の観点が今までとは違いますが、コーヒーが粉の状態で入っているカプセルをそのまま機械にセットしてエスプレッソを抽出するタイプのものです。コーヒーの粉をフィルターにセットするという煩わしさがなく、掃除も簡単なため、最近はもっともポピュラーな家庭用エスプレッソ機になっているのではないかと思います。一つ一つパックされているため、酸化の心配もなく、いつでも新鮮なおいしいコーヒーが作れます。ただ、一杯当たりの単価は割高になることと、飲みたいコーヒー豆や、ブレンドのカプセルがない場合があることなどが短所です。
ネスプレッソ コーヒーメーカー イニッシア エアロチーノセット ブラック D40BK-A3B
ネスカフェ ドルチェグスト ジェニオ2 プレミアム ワインレッド MD9771-WR
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今は、半自動エスプレッソマシンでもカプセルも使えるものもありますので、そういうマシンを買ってその時々の場合や気分によって使い分けるのもいいでしょう。
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