韓国の冬の暖房はオンドルでばっちり!その長所と短所は? - True Vine

韓国の冬の暖房はオンドルでばっちり!その長所と短所は?

オンドル(온돌)というのを聞いたことがありますか?

日本の暖房器具は多種多様ですが、韓国の家庭の暖房はほぼどこの家庭も間違いなくオンドルです。

実際に暮らしてみてわかったオンドルの長所短所について書いていこうと思います。

韓国の一般的な暖房方式、オンドル

オンドルって何?

オンドル(온돌・温突)とは床下に配管を巡らせて、その中にお湯を循環させて床から部屋の空気全体を暖める床暖房のことです。

昔は台所を低いところに作り、そのかまどから出る煙を床下に通して床を温めていました。1960年代から80年代ごろは練炭を使ったりしていましたが、漏れた煙で一酸化炭素中毒になる事故が頻発し、最近ではたいていお湯を循環させる方式となっています。

練炭

練炭

先日の温水管事故でもわかる通り、発電所からお湯を周辺住宅に送っている地域もあるようですが、ふつう一般的には各家庭にガスボイラーがあり、温度やまわす時間などをコントロールパネルで設定しておくだけで自動でお湯を沸かして巡らせてくれるので、24時間家の中を快適な温度に保つことができます。(中央暖房といってアパート全体で温水をまわしているところもあります。)普通はベランダを除くすべての部屋に張り巡らされているので、家中同じ温度に保つこともできますが、もしも使っていない部屋があれば、部屋ごとにバルブがあるのでバルブを閉じればそこだけは暖房しないことも可能です。火事や一酸化ガス中毒の心配もなく、安全でとても便利です。

オンドルのいいところ

足元から暖かい

頭寒足熱という言葉の通り、熱気が上の方にたまるガスストーブなどは頭が暑くて顔がほてる反面、足が冷たいという現象が起きますが、オンドルは足元から暖かいのでとても気持ちがいいです。普通アパートなどでは台所のシンクの下に配管のバルブが集まっているので、そこが一番床が温かく、朝一番に起きて炊事をする立場としては、足が足の裏から温まってとてもありがたいです。

帰宅時の幸せ

オンドルは自動制御なので冬の間はつけっぱなしで過ごします。そうすると、外から家に帰ってきたときとても暖かいのです!これは感動モノです。家に入った時にホッとします。

洗濯物の部屋干しOK

また、洗濯物の部屋干しが可能です。日本では寒い冬に外の寒風の中冷たく濡れた洗濯物を干すのはなかなか大変な作業です。でもオンドルのある韓国では、冬でも暖かい室内で洗濯物が干せてあまり苦痛がありません。そのうえ、室内が乾燥しているので洗濯物はパリッとからっとすぐに乾きます。

毛布一枚でも簡易こたつ

床に布団は毛布を置くだけで、その下がこたつのように温まります。まるで床全体が湯たんぽのようです。

 

オンドルの困ったところ、注意点

乾燥によるかゆみなどの不快感

洗濯物のところで書きましたが、実は結構乾燥します。韓国の人たちは慣れているからなのか大丈夫らしいのですが、私は高温多湿の日本育ちでおまけに乾燥肌。加湿器などをつけないと、もう体中かゆくなってしまいます。加湿器や洗濯物を干してやっと湿度が30%くらいになりますが、つけないと27%くらいになってしまうのです。

起床時の喉の渇き

また、朝起きるとのどがカラカラだったりします。というわけで加湿器はマストの必須アイテムです。

ローションやハンドクリームなども必須アイテムです。パックがこれほど韓国に普及している理由もこの辺にあるのかもしれません。

じかに寝ると暑すぎることも

ベッドに寝る場合はあまり関係ないのですが、床に布団を敷いて寝る場合、暑くて寝られないときがあります。先ほども書いた通り床に布団を敷くとこたつ状態。暖かいので布団に入るときはうれしいのですが、夜中に暑くなって汗をかいて起きてしまったこともしばしばありました。

そういうわけで、韓国の布団は薄いです。掛布団だけでなく、敷布団も薄いです。日本のフカフカ布団に慣れている人はいきなりあの薄っぺらい敷き布団で寝ると体が痛くなると思います。私の個人的な意見ですが、特に腰痛などのある方は、もし宿泊施設を探す場合はベッドの部屋に泊まることをお勧めします。

ガス代がかかる

当然と言えば当然ですが、ガス代が結構かかります。夏の倍はかかるでしょうか。快適さと引き換えですから文句は言えませんね。使わない部屋はバルブを閉めておくとか、湯の温度を下げる、稼働時間を短くして間隔を開けるなど、いろいろ工夫次第で多少の節約は可能です。

それでもオンドルはいい!

日本も寒い地方は暖房設備がしっかりしていて部屋が快適なのかもしれませんが、私の育ったうちは真冬でも外の方が快適なんじゃないかという日もあるほどうちの中が寒いのです。ストーブをつけっぱなしにしてもトイレに行ったりお風呂や台所に行ったりすると寒い!日本に帰ると途端にしもやけができたりします。韓国のオンドルを初めて体験した時はその快適さにすっかり心奪われて日本でももっと普及させるべきじゃないかと本気で思ったほどです。

乾燥など困ったこともありますが、それでもオンドル万歳です。

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