粉塵捕集率が99.9%保てる使い捨てマスクの再使用方法
新型コロナウイルスのせいで、世界的にずっと品薄状態が続いている、マスク。
韓国では一人週に2枚まで購入できるようになったことは前回書きました。
しかし、毎日使いたい人には週2枚では足りません。
見た目はきれいそうだし、何度も使っても大丈夫なんじゃ?とも思えますが、マスクの表面には目に見えないウイルスが付着している恐れがあるので、取り外す時やごみ箱に捨てる時にもゴム部分をもって気を付けて捨てるようにと言われているほどです。マスクメーカーも再使用は推奨できないとしています。その主な理由はマスクのフィルターの効果が薄れることです。フィルターには帯電処理が施されていて静電気でウイルスなどの粒子を付着させて捕集しています。消毒したり洗ったりアイロンがけをしたりドライヤーを当てたりすると、ウイルスの捕集効果が減ってしまうのだそうです。
ではやはり捨てるしかないの?
これを解決できるかもしれない画期的方法が見つかったようです。今日のニュースに出ていました。それがこの記事です。
마스크 찜통 소독 효과 검증..KF94 포집효율 99.9% 유지
以下翻訳です。
マスクの蒸し器による消毒の効果検証..KF94捕集効率99.9%維持
ソン・ジェジュンバイオ専門記者入力2020.03.21. 13:01
食薬庁指定試験機関を通じてKF94, KF80マスクで実験を行った
KF94 3回まで本来の機能発揮、KF80は3回まで捕集効率90%以上
(ソウル=ニュース1) ソン・ジェジュンバイオ専門記者 = 蒸し器(水蒸気)で消毒したKF94マスクは再使用しても粉塵捕集効率が99.9%に達することが明らかになった。 マスク使用後、蒸し器で100℃の水蒸気で20分間処理した場合、2~3回再使用が可能であるという主張を実験で再現したのである。
パク・イルヨン忠北大学校薬学大学教授は21日 <ニュース1>との通話で「マスク再使用のため、水蒸気(蒸し器)処理後の粉塵捕集効率の変化の有無を試した結果、KF94マスクは3回まで消毒しても捕集効率には異常がなかった」と明らかにした。
(中略)
今回の実験は、KF94(捕集効率規格94%以上)マスクとKF80(捕集効率規格80%以上)マスクの二種類に区分して行った。 KF94マスクは新しい製品で、KF80マスクは2017年6月に生産された製品だった。
各マスク別に、Δ未処理マスク、Δ水蒸気20分処理後乾燥、そしてΔ水蒸気20分処理後乾燥を3回繰り返したグループに区分して、マスクの粉塵捕集効率試験を行った。 現在マスクの入手が難しいため、マスクはグループあたり2個ずつ使った。
試験は食品医薬品安全庁の保健用マスクの基準規格に従った方法である「平均0.6マイクロメーター(㎛·100万分の1m)の塩化ナトリウムエアロゾル捕集試験」によって行い、食薬庁から試験機関で指定された機関で実験を実施した。
分析の結果、KF94マスクは3グループとも粉塵捕集率99.9%を記録した。 蒸し器を利用して水蒸気で20分間蒸した後乾燥させる場合、3回までは機能に問題がないことが立証されたのである。
一方KF80マスクは少し違った結果を見せた。 水蒸気処理過程で効率が少しずつ減ったのである。 またマスク2個中一つが、水蒸気処理を1回した時には80%未満で出たが、3回処理した時は約90%が出た。
KF80試験の結果、Δ未処理マスクは粉塵捕集率検査の結果がそれぞれ97.7%と97.8%を記録した。 Δ水蒸気20分処理後乾燥したマスクは粉塵捕集率94.6%と77.3%だった。 最後にΔ水蒸気で20分処理後乾燥を3回繰り返したマスクは90.6%と90.1%の粉塵捕集率を見せた。
これに朴教授は「おそらく水蒸気処理過程で問題があったようである」とし、「水蒸気処理後ふたについた凝縮水がマスクに落ち、KF94の場合は水滴が吸収されずそのまま転がり落ちたが、KF80は水分がわずかに吸収されたようである」と説明した。
続いて「ただしマスクの数を増やして’異常値(outlier)’の有無を確認しなければならないが、今は実験のためのマスクが手に入らなかったためできなかった」と付け加えた。
要はマスクに水滴が落ちないように気を付けて蒸すことが肝心ということのようです。
なかなか終わりの見えない新型コロナウイルスの猛威。マスクの品薄状態が続く間、しばらくはこのような方法で乗り切るしかなさそうです。
そしてマスクよりも大切なのが手洗いです。韓国では30秒手洗いを推奨しています。ハッピーバースデーの歌を2回歌うとちょうど30秒ほどになるそうです。お試しあれ。
お互い健康に気を付けてこの危機を乗り切りましょう。
韓国の新型コロナウイルス感染者数・死亡者数・検査総数
(3月21日0時基準)
感染確定診断者 8799人
隔離解除 2612人
隔離中 6085人
死亡 104人
検査総数 248647人
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