【韓国地方旅】済州島(チェジュド)リピーターの私のおすすめ観光地・食べ物・アクティビティ
韓国済州島旅行でおすすめの場所は?
済州島紹介
済州島(チェジュド 제주도)という島をご存じですか?
韓国の南の海に位置する韓国最大の島で、リゾート地としても有名なところです。
私も何度も行っていますが、見るものが多すぎて、毎回新しい体験ができます。
自然の豊かさもさることながら、観光地だけあってゴルフに乗馬、マリンスポーツなどいろいろなアクティビティも充実しています。
韓国では昔から新婚旅行のメッカでもありました。
日本からの直行便も飛んでいます。
島の中心には漢拏山(ハルラサン 한라산)という標高1950mの火山があり、これが韓国で一番高い山です。
今は休火山ですが、済州の火山島と溶岩洞窟群は、世界自然遺産にも登録されています。
島はこの火山性の土壌で覆われていて、溶岩でできた黒い多孔質の石が多いことで有名です。
韓国で流通しているミネラルウォーターで「サムダス」というのがありますが、漢字で書くと「三多水」で、済州島に多いといわれる3つのもの「三多(サムダ)」すなわち、石、風、女から来た名前です。
最近もまた行ってきたので、行ったことがあるところを中心に、おすすめの場所などをご紹介します!
島の北にある空の玄関口、済州市(チェジュシ)
空港がある済州島の玄関口は、島の北にある済州市(チェジュシ 제주시)です。
済州島は鉄道がないので国際免許証を日本から準備していって、空港からレンタカーを借りると移動が楽です。(空港からレンタカー会社までの送迎バスがあります)
もちろん、バスやタクシーもありますので運転ができなくても心配はいりません。
コンビニなどで買えるチャージ式の交通カード「T-money」カードがあれば韓国中どこでもバスや地下鉄の乗り降りがとても楽です。
龍頭岩(ヨンドゥアム)
済州市でおすすめの場所としてまず挙げたいのはこの龍頭岩(ヨンドゥアム 용두암)です。
海辺に溶岩でできた高さ10m、長さ30m(海水に浸かっている)ほどの岩なのですが、海から出ている部分の形がまるで黒い龍の頭のように見えます。
空港からすぐ近くにあるので、時間が余った時に立ち寄るのも便利です。
海岸沿いを写真奥の方に行くと飲食店もあり、海を見ながら食事ができます。
済州東門市場(ジェジュトンムンシジャン)
済州市でもう一か所おすすめの場所を紹介します。
それは済州東門市場(チェジュトンムンシジャン 제주동문시장 )です。
たくさんの通りに分かれていて、通りごとに海産物、野菜、土産物、キッチンカーなど同じ種類の店が集まっています。
中心に集まっている屋台では、一風変わった食べ物の店を若者たちがだしていて、派手に炎が出ていたりしてインスタ映えしそうです。
お土産もものすごーくたくさん売っているので、お土産選びにもいい場所だと思います。
水産物で一番目に付くのは「オクトム 옥돔」と呼ばれる長いアマダイの干物です。
聞いてみたら実はアマダイ自体はほとんど中国産でしたが、お店のおかみさんたちがさばいて干して作っているのだそうです。
値段は大きさによります。10匹くらいまとめて10万ウォンくらいするので躊躇しましたが、せっかくなのでためしに買ってみました。
家で食べてみたら、油をひいてよく焼くとちょうどいい塩加減でおいしく食べられました。
残った頭や骨も、残しておいてだしを取ったらとてもおいしいスープができました。
もう一つ目に付くのが立派な太刀魚、韓国語で「カルチ 칼치」です。カルは刀など刃物を意味する韓国語、チは魚を意味する韓国語なので、日本語の太刀魚と同じ命名方法ですね。
見たことないくらい太くて大きいものもたくさん売られていましたが、お値段もそれなりに張ります。
魚市場の一つ一つの店の奥には食堂が併設されていて、お昼時には各店が競って呼び込みをしています。
そのうちの一つに入って「ムルフェ 물회」と呼ばれる氷の入った甘辛いスープに浸かった刺身料理を食べてみました。ムルは水、フェは刺身を意味します。
私にはちょっと味が単調で好みではなかったのですが、暑い季節には涼やかでいいかもしれません。
済州島名物の柑橘類もたくさん売っています。
ミカンといえば済州島というくらい、済州島のみかんは有名でおいしいです。
他にも日本のデコポンのようなハルラボンをはじめ、いろいろ種類が豊富です。
お店のおばさんが気前よく味見させてくれます。
基本が箱買いで、韓国内なら宅配で贈ってもらうこともできます。
万丈窟(マンジャングル)
万丈窟(マンジャングル 만장굴)は約30万年~10万年前に溶岩の沈下運動によって形成された世界最長の溶岩洞窟です。
行ったのがかなり昔なので写真がありませんが、見慣れた鍾乳洞の洞窟とは違って、真っ黒く荒々しい岩がむき出しのとても広い洞窟は印象的でした。
島の南にある西帰浦市(ソギポシ)と中文(チュンムン)リゾート一帯
中文(チュンムン 중문)観光団地エリアには名だたるホテルがひしめき合って建っています。
うちいくつかのホテルからは階段を下りればすぐにビーチに降りられ、立地は最高です。
スウィーツホテルのようにビーチには直に下りられなくても、プールがあるホテルもあるので要チェックです。
大浦 柱状節理帯(デポ チュサンチョルリデ)
とても大規模な玄武岩質の柱状節理帯がみられます。
柱状節理(ちゅじょうせつり)とは溶岩流がゆっくりと冷え固まるときに少し縮んで規則正しい割れ目ができて角柱状になったものです。
大浦 柱状節理帯(デポ チュサンチョルリデ 대포해안주상절리대)では黒く四~六角形の溶岩でできた柱が海辺に立ち並んでおり、一見の価値ありです。
ヨンモリ海岸と山房山
済州島に行ったら是非訪れてほしい場所がこのヨンモリ海岸です。
「ヨンモリ 용머리」とは、これまた「竜の頭」という意味です。
海岸にそびえたつ山房山という山のすそ野が海に浸食されてできた地形が龍の頭のような形になっていることからこの名がついたそうです。
ヨンモリ海岸は砂岩でできており、美しい地層と波の浸食でできた神秘的な岩の造形に直接触れることができます。
海岸に沿って歩けますが、海岸まで下りるには結構歩かなければならないので、歩きやすい靴で行くことをお勧めします。
天気が悪い時は入場規制されるらしく、残念ながら前回行ったときは入れませんでした。(写真でお伝え出来ず残念です)
済州島3大瀑布:天帝淵瀑布(チョンジェヨンポッポ)、正房瀑布(チョンバンポッポ)、天地淵瀑布(チョンジヨンポッポ)
ポッポ 폭포とは瀑布を韓国語読みしたもので、滝の事を韓国ではこう呼びます。
済州島には滝が何か所もあります。
済州島の滝を見るなら水量が増える夏、歩きやすい靴で行くのがおすすめです。
天帝淵瀑布は3つの滝からなっていて、第1の滝、第2の滝(階段)は近いですが、第3の滝までは少し(1kmほど)距離があります。
第1の滝は水量が少なく、普段はほぼ池ですが、滝つぼの近くまで下りられて柱状節理に囲まれていて美しいです。
正房瀑布は珍しく直接海に面した滝です。近くまで行くことができますが、階段が多く、石の上も歩かないといけないので要注意です。
天地淵瀑布は高さ22m、幅12m、滝つぼの水深が20mで、滝までの道がきれいに整備されているのでベビーカーなどで行くのに一番無難です。
多種多様な博物館、植物園、観光施設、アクティビティ
今回の済州島滞在は天候に恵まれず、大雨でした。
そんなときにも屋内で遊べる施設が山ほどあるのが済州島のいいところです。
テディベアハウステジウム、ハローキティ、リトルプリンス(星の王子様)ミュージアム、スヌーピーガーデン、ムーミンランドといった、キャラクターにテーマを絞った観光施設もあります。
済州空港の観光案内にはパンフレットがいろいろおいてあるので、興味のありそうなところはあらかじめチェックしておくといいかもしれません。
オソルロク・ティーミュージアム
オソルロク・ティーミュージアムは、中文リゾート(中文観光団地)からそう遠くないところにある無料で観覧できるお茶のミュージアムです。
オソルロクというお茶メーカーの施設なので、観覧スペースよりもお土産スペースと飲食スペースのほうが広いくらいですが、お茶好きの私には抹茶味のスウィーツがおいしくて楽しめました。
お茶の試飲もできます。
周辺にはお茶畑が広がっています。
裏手には、イニスフリー(Inninfree)の大型売り場が併設されています。
広いスペースに済州島らしい品揃えで、外国からの観光客への対応に慣れている販売員さんが、お客さんの悩みに会う製品を教えてくれます。
私は敏感肌にもやさしく保湿効果のあるものを問い合わせたら、緑茶成分が配合された売れ筋のイニスフリー グリーンティー シードヒアルロン酸シリーズを勧めてくれたので購入してみました。
ちなみに海外からの旅行客には会員と同じ割引を適用してくれます。
カメリアヒル
済州島には樹木園や植物園もたくさんあります。
そのうちの一つ、中文りをーとからも近いカメリアヒルに行ってみました。
カメリアヒルという名前は椿の英語名カメリア(Camellia)からきていて、その名の通り、園内には世界80か国の椿500種余り、6000本もの椿が植えられています。
残念ながら椿の時期ではありませんでしたが、私の好きなアジサイ祭りをやっていました。温室や池、フォトゾーンなどもあり、何より花がとてもきれいでした。
アルテミュージアム
映像や光によるアートをテーマにした博物館も何か所かあります。
そのうちの一つ、知り合いが行ってきたというアルテミュージアムにも足を運んでみました。
済州島の北西、済州市からも中文リゾートからも少し離れたところにあります。
光で有名な絵画を四方に映し出す部屋は見ごたえがありましたが、人にまで絵の色が映ってしまうため人物写真を撮るには不向きで残念でした。
ぼんぼりのようなオブジェが無数に吊るされた鏡の部屋が一番のフォトスポットだと思います。
エコランド
エコランドは、済州島の中心よりも少し右上にある、汽車に乗って周りながら済州島の自然を楽しむ施設です。
エコランドではディズニーランドの汽車を制作したのと同じイギリスの会社が手仕事で制作したいろいろな色の汽車が、10~15分間隔で運行されており、4つの駅で降りてはそれぞれの雰囲気を楽しんだり散策したりできます。
済州民俗村
済州島は風が強いため屋根がロープで抑えてあったり、垣を黒い石積みで作ったり、大門には3本の棒を渡して、その置き方によって意味を持たせたりと、済州島ならではの独特の文化があります。
土産物屋でよく見るトルハルバンと呼ばれる玄武岩でできた石像も済州島独自のもので、村の入り口などに置かれて村を守ってきました。
トルは石、ハルバンはおじいさんを意味します。この石像の鼻をなでると男の子を授かるとか。
済州民俗村は、済州島のこのような昔の村の姿を知ることができる場所でもありますが、「宮廷女官チャングムの誓い」が撮影された撮影地でもあります。
島の東には日の出で有名な城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)と牛島(ウド)
緑の大きなプリンのような鳥瞰写真で有名な城山日出峰(ソンサンイルチュルボン 성산일출봉)は、海底噴火によってできた火口で、ユネスコ世界自然遺産、世界ジオパークに認定されています。
済州島の東の端にあるため、その名の通り、日の出で有名です。
その横にある牛島(ウド 우도)には城山港から出ているフェリーで行けます。
落花生で有名なのどかな島で、美しい草原には馬が放牧されています。
牛島からも海を挟んで城山日出峰の全体がよく見えます。
砂浜は白いサンゴでできた砂と黒い溶岩でできた岩の対比が美しいです。
アクティビティ
済州島では、スキューバダイビング、乗馬、トレッキング、パラグライダー、カート、ヨット、ゴルフ、潜水艦、などなど様々なアクティビティが楽しめます。
お天気が良ければおすすめです。
特に乗馬は視界が広くてとても気分がよかったです。
食べ物
済州島の名物といわれる食べ物もいくつもあるので、せっかくなら食べてみたいものです。
黒豚
済州島は黒豚が昔から有名です。サムギョプサルを焼いてサンチュに巻いて食べるのもいいですが、今回はty樹脂に住んでいる知人に教えてもらった名店へ行って黒豚のカルビとアヒル両方楽しんできました。とてもおいしかったです。
アワビ
島ですから、やはり海産物が多いです。中でもアワビ粥やアワビの釜めしは日本人の口にも合い、おすすめです。
太刀魚
太刀魚は中文観光団地内で食べると結構お高いので注意が必要ですが、一匹丸ごと焼いたものを目の前でスプーンで上手にほぐしてくれるので一見の価値ありです。
ワラビ
済州島はワラビもよく採れるそうです。
ワラビの入ったユッケジャン、コサリユッケジャンが有名なお店を教えてもらって行ったら、番号をもらって待機室で待つという盛況ぶりでびっくりでした。
トロトロにしたワラビの入った辛くないユッケジャンというのは初めてでしたがおいしかったです。
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