明洞大聖堂(명동대성당 ミョンドンデソンダン)～ソウルの観光名所
明洞大聖堂(명동대성당 ミョンドンデソンダン)
明洞（명동 ミョンドン）の近くに行ったので、韓国カトリック教会の象徴であり、韓国最初の教区聖堂である明洞大聖堂(명동대성당 ミョンドンデソンダン)に立ち寄ってみました。
多くの観光客が訪れる活気あふれるショッピング街明洞にありながら、静かで厳かで美しい、歴史ある聖堂はぜひとも訪れてほしいソウルの隠れた観光名所です。
明洞の繁華街の中心部から少し東に入ったところの小高い丘の上にレンガ造りの荘厳な建物が見えます。ここが明洞大聖堂です。
青空の元、新緑の草木に囲まれて佇む赤いレンガ造りの建物が美しいですね。夜もライトアップが美しいです。
明洞大聖堂の歴史
この聖堂は1892年に高宗も立ち会って起工式を行いました。1896年、設計と建築の指揮監督を行っていたフランス人のコスト神父が亡くなるなどで完工が遅れましたが、プワネル神父が後を引き継ぎ、1898年5月29日に祝聖式が行われ、韓国カトリック教会の守護聖人である「無原罪の御宿り聖母マリア」に奉献されました。当時の名前は鐘峴聖堂（종현성당 チョンヒョンソンダン）でしたが、1945年に光復（独立）を記念して明洞聖堂に改名されました。
1980年代の韓国の民主化運動の時には、当時の全斗煥（전두환 チョン・ドファン）軍事独裁政権の弾圧を逃れて民主化運動のデモ隊が集まったところとしても有名で、民主化の聖地としてもよく知られています。
明洞大聖堂の建築様式
装飾的な要素を排除したその純粋なゴシック様式の建物は文化的価値が高いとされ、史跡第258号に指定されています。
本堂の高さは23ｍ、鐘楼の高さは46.7ｍです。
地下には殉教した聖人たちの遺骸が安置されています。
明洞聖堂正面中央の扉の装飾
向かって右側の扉から自由に中に入って見学することができます。
明洞大聖堂の内部
内部はアーチ形の高い天井と三廊式の作りでステンドグラスから差し込む光が幻想的です。このステンドグラスには聖書の内容が描かれていて、文字の読めない人に教理を教えるのに使われたと言われています。もともとはフランスのベネディクト会修士によって作られましたが、現在のものは1982年に故李南奎画伯によって復元されたものです。
明洞聖堂のパイプオルガン
ちょうど私が訪問した時は後方でパイプオルガンの演奏が行われていて一層荘厳で幻想的な雰囲気が醸し出されていました。内部はとても静かで厳粛な雰囲気が漂っていて、写真を撮るのにも気を使いました。
椅子の背に入れられている聖歌集
正面に向かって右手にかけてある明禮坊集会画には韓服を着た人たちが集会をしているところが描かれている。
明洞大聖堂の聖母像
明洞聖堂裏のマリア像(聖母像)
建物の裏側には広場とマリア像があり、膝まづいてお祈りをささげている人たちがいました。このマリア像(聖母像）は1948年に明洞聖堂の祝聖50年を記念してフランスで制作され奉献されたものです。聖母像の下の台座にはハングルで「성모무엽시태 聖母無染始胎」と書かれています。
聖堂の前の聖母像
聖母像は聖堂の前の階段の途中で左手に入ったところにもあります。
こちらは1960年にノ・ギナム大司教が奉献したものです。
明洞大聖堂のミサの日程
明洞大聖堂で行われるミサ、告解などの時間はこちらにあります。
明洞大聖堂の位置（地図）
明洞大聖堂のホームページ
ホームページはこちらです。韓国語と英語です。
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