コーヒーベルトとは?美味しいコーヒーのできる場所、コーヒーノキの栽培地域 - True Vine

コーヒーベルトとは?美味しいコーヒーのできる場所、コーヒーノキの栽培地域

コーヒーが好きになって、自分でコーヒーを豆から挽いて入れるようになり、さらに生豆からハンドピックをして焙煎度を変えてみたり産地ごとに飲み比べてみたりして、どんどん引き込まれていくと、最終的に行き着くのは、コーヒーの木を自分で栽培して収穫して飲んでみたいということになるのはごく自然な流れではないでしょうか。珈琲を自分で栽培することは果たして可能なのでしょうか。

コーヒーの木はどんなところで育つの?

コーヒーベルトとは?

コーヒーベルトという言葉をご存知でしょうか?世界広しといえども実はコーヒーが自然に育つことができる環境は限られています。

コーヒーの原種が見つかったとされるエチオピアや、イエメンをはじめ、有名な産地はケニア、ウガンダ、タンザニア、ブラジル、コロンビア、パナマ、グァテマラ、コスタリカ、ベトナム、インドネシアなど、赤道付近に集まっていますよね。

このことからもわかるように、コーヒーの木の産地は赤道を挟んで南緯25度付近から北緯25度付近までの間に集中しています。この赤道を中心とした南緯北緯25度までの帯状の地域をコーヒーベルトと呼びます。

 

暑さ寒さに弱いコーヒーの木

赤道付近と言えば暑い熱帯を想像しますが、コーヒーの木は暑さにも寒さにも弱いのです。

とくに美味しくてコーヒーの主流となっているアラビカ種の場合だと、年平均気温が15℃から24℃でないと育たないそうです。30度を超えると二日と持ちません。

ロブスタ種は暑さに強めで18℃から36℃が最適温度です。

 

コーヒーの木の生育高度

熱帯、亜熱帯地方でも暑くならないところ、それは山の上です。アラビカ種のコーヒーの木は海抜800mから2000mで栽培されています。ほかの栽培条件が同じなら標高が高いほどおいしいコーヒーになるといいます。でも霜が降りるほど寒いとコーヒーの木は負けてしまいます。熱帯の霜害のない標高の高いところが適しているのです。

ロブスタ種は900m以下の比較的低いところで栽培されています。

 

適度な降水量

気温と高度以外にも重要な条件があります。それは雨の量です。アラビカ種のコーヒーの木に最適な降水量は1200mm~2000mmです。ちなみに2017年の東京の年間降水量は1430mm、2016年は1779mmでした(気象庁のホームページより)から、おおよそ東京と同程度ということですね。

ロブスタ種の場合は2200mm~3000mmです。

 

シェイドツリーとは

コーヒーの木は日照量も適度に必要ですが、強力な直射日光は避けなければいけません。そこで、コーヒー農園ではコーヒーの木の間間に背の高い木を植えてわざと日陰を作ります。これをシェイドツリーと呼びます。

実は大きいコーヒーの木

収穫している写真を見ると、コーヒーの木の高さは人の背より少し大きいくらい、2~2.5mです。あれは収穫がしやすいように、枝打ちをして大きく育ちすぎるのを防いでいるためです。野生のコーヒーの木は8~10mにもなります。

3~5年で収穫できるようになるそうです。

土壌は?

最後に土壌です。土壌は窒素、リン酸、カリウムなどを含んだ肥沃で水はけがよい弱酸性の腐植土が適しています。また、ハワイやインドネシアなどの例からコーヒーの木が火山灰や溶岩からなる地質を好むことが知られています。

 

日本や韓国でも育つ?

上記のような生育条件さえあえば、コーヒーの木の栽培は可能です。日本では明治時代に沖縄で栽培が始まり、小笠原諸島などで毎年収穫されています。一杯1000円近くするそうですが、いつか是非飲んでみたいものです。

韓国では南部に位置するコフンというところなどでハウス栽培が試みられています。

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