美味!キリマンジャロコーヒーの欠点豆をハンドピックして手焙煎で飲んだ感想
購入した生豆キリマンジャロについて
今回購入した生豆は
タンザニア キリマンジャロ Moshi AA
です。
キリマンジャロはアフリカの屋根とも呼ばれるアフリカ最高峰の山の名前で、標高は5895mもあります。この山のふもとのモシというところで栽培されたコーヒーということですね。モシはキリマンジャロ州の州都で、キリマンジャロ山の南麓にあり、キリマンジャロへの登山口としても有名です。19世紀末にカトリックの宣教師によってコーヒーが持ち込まれ、1900年ごろからチャガ人によってアラビカ種のコーヒーの栽培が始められました。おもにドイツ人入植者によって標高1000m以上のところでプランテーションで栽培されています。
AAはタンザニアコーヒー協会のつけた豆のグレードを表します。AAがスクリーニングサイズが最も大きく、次いで、A,B,Cとランク分けされています。
キリマンジャロコーヒーの特徴
強い酸味、個性的な柑橘系の甘酸っぱい香りと柔らかく豊かなコク、後味に残らないすっきりした苦味と澄んだ味が特徴です。
「コーヒーの紳士」とか「イギリス王室御用達」ともいわれる、優雅な高品質のコーヒーです。
欠点豆
生豆は生鮮食品と言われます。野菜や果物を食べるとき、傷んだものは取り除くのと同じように、コーヒー豆も悪い豆(欠点豆と呼びます)を取り除く手間が必要です。この作業をハンドピックとかハンドピッキングと言います。この欠点豆が混ざったまま焙煎してコーヒーにしてしまうと、煎りムラの原因になったり、味に雑味やえぐみなどの嫌な味が出たり、異臭がしたり、濁りの原因になったりします。ひどい場合は健康に悪影響を及ぼす場合すらあります。たとえ高品質ハンドピック済みの豆でも、見逃しがあったり、輸送保存過程で変質することもあります。だからハンドピッキングはおいしいコーヒーを飲むためには欠かせない作業なのです。
ハンドピックの結果
100g(訳477個)をハンドピックしたところ、欠点豆が38個(8g)見つかりました。
内訳は
虫食い豆 19個
発酵豆 6個
貝殻豆 6個
割れ豆 4個
ピーベリー、未成熟豆(ヴェルジ)3個
です。
欠点豆の種類の中では虫食い豆が多い印象です。虫食いと言ってもそれほどひどいものは多くはないですが。まあ無農薬の証拠とも言えますね。貝殻豆も意外と多め?未成熟豆は少ないです。異物や黒豆、パーチメントは確認されませんでした。
焙煎度を変えて飲み比べた感想
フライパンで手焙煎して、焙煎度をおおよそでハイローストとフルシティローストとイタリアンローストの3段階に変えて飲み比べてみました。自分で焙煎度を調節できるのは手焙煎の大きな楽しみの一つでもあります。(ちなみに販売者のおすすめはシティでした)
その結果、フルシティが味香りともにとてもよかったです。
フルシティロースト
フルシティだと、適度な酸味と甘み、コクもあり、口に含んだとき苦みも感じられるのに後味には残らず、とてもすっきりとしてバランスがよくおいしいです。
イタリアンロースト
意外なことに、苦すぎてよくないといわれているイタリアンローストもフルシティに迫るおいしさでした。
豆は黒に近いこげ茶色でとても軽く、コーヒーを入れた時の香りもスモーキーなので、苦いのかなと思って口に含むと、最初苦いと見せかけて、その後すぐに口中に甘い味が広がります。酸味は全く感じられません。飲み終えた後もずっと口の中に甘い後味が残ります。個人的にかなり好きな味でした。
ハイロースト
この中で最も浅煎りのハイは、酸味が強く出すぎていて、苦みとコクがあまりありませんでした。いまいちでした。
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