チヂミ [지짐,지지미]とは

チヂミとは、水で溶いた小麦粉に具を入れて平たく焼いた韓国風お好み焼きです。普通はしょうゆベースのたれをつてて食べます。日本ではチヂミという名前ですっかり定着していますが、チヂミというのは慶尚道（キョンサンド[경상도]）の方言で、韓国では一般的にプッチムゲ[부침개]とか、ジョン[전]と呼ばれています。

キムチ[김치]が入っていればキムチジョン[김치전]、海鮮（ヘムル[해물]）が入っていればヘムルジョン[해물전]、ネギ（パ[파]）がメインならパジョン[파전]、ニラ（プチュ[부추]）がメインならプチュジョン[부추전]、などと呼びます。

雨が降ると食べたくなる？

小麦粉の生地に好きな食材を入れて焼くだけなので手軽でおいしい食べ物として親しまれていますが、韓国ではなぜか雨が降るとチヂミが食べたいとよく言います。昔、雨の日には農作業ができなかったので、みんなでマッコリ[막걸리]などと一緒に食べたからだとも聞きました。そしてこの話題が出ると必ず聞かれるのが、日本では雨の日に何を食べたくなるのか？です。いつも困ってしまうのですが、日本にもそういう食べ物ってあるんでしょうか。あったら是非教えていただきたいものです。

​海鮮チヂミの作り方

ご縁があって、韓国人の栄養士さんからチジミのレシピを教えていただく機会がありました。少しアバウトな部分もありますが、彼女と一緒に作ったチジミは絶品でしたので、備忘録もかねてこちらに記録しておこうと思います。もしよかったら作ってみてください。
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【海鮮チヂミの材料】

細ネギ 1束,
むき海老 一掴み,
イカ 1/3杯,
ニンジン1/3本,
韓国カボチャ（玉ねぎで代用可） 1/3個,
赤唐辛子 1本,
卵 1個,
チヂミ粉 2/3カップ,
てんぷら粉 1/3カップ(チヂミ粉とてんぷら粉は薄力粉に塩少々で代用可),
水 2/3カップ,
醤油 1T,
塩,
食用油

【海鮮チヂミのたれの材料】

しょうゆ
酢
水
砂糖
粉唐辛子

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【海鮮チヂミの作り方】​​

1. ボールにチヂミ粉、てんぷら粉、卵、水、しょうゆを入れて混ぜ、生地を作る。
2. 細ネギは５センチほどに、ニンジン、韓国カボチャも５センチくらいの千切りにし、むき海老とイカは下処理をして食べやすい大きさに切り、１の生地に混ぜる。
3. しょうゆ: 酢: 水: 砂糖: 粉唐辛子=3:3:3:1:1 の比率で混ぜて付けだれを作っておく。味を見て調節。
4.  フライパンを十分に温め、油を多めにしいて生地を流しいれ、薄く伸ばして焼く。
5. 周囲が火が通って黄色くなってきたら崩れないように気を付けてひっくり返す。
6. 生地をひっくり返したら、フライ返しの裏で表面を押して平らにし、火が通るまで焼く。
7. できあがり

外はカリッと焼くのがポイントです。付けだれに漬けて召し上がれ。

我が家でいつも使っている韓国のオットギ社製チヂミ粉はこちら。プッチムカルと書いてあります。

韓国カボチャ⇓は味も形もズッキーニとよく似ていますが、ズッキーニよりは小さめです。癖がなくて柔らかくおいしいです。韓国ではよく使う食材の一つです。

韓国産粉唐辛子は中国産などに比べて辛くないといわれています。

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