韓国の「反日デモ」の正体は「反安倍デモ」だった-韓国のニュース(日経)
真実を微妙に隠すメディアの危険性
韓国で行われているデモのプラカードに注目
韓国で行われているデモについてどのくらい正確に知っていますか?
というニュース記事が2019年7月27日、日経から大きな写真付きで出ました。韓国国内で行われた日本の対韓輸出規制への抗議集会を報じた記事です。
数日前から韓国のメディアを通してこのおびただしい数の「NO安倍 (NO아베)」と書かれたプラカードを見ていた私は、今回のデモは「反日デモ」というよりは「反安倍デモ」なのだなと思っていました。
ところが、この記事の題名には堂々と「反日デモ」と書かれてあります。
日本国内にもたくさんの反安倍勢力があることは、今まで日本でも何度も行われたデモ(テレビではほとんど報道されていないようです)や、ごく最近札幌での選挙演説中の「安倍やめろ」というヤジで排除された人がいた(これは違法性が指摘されている恐ろしいことです)というニュースなどからよくわかります。実際今回の参議院選挙では自民党は9つも議席を減らしています。
(参考)
民衆の声に言葉ではなく、力で向き合う。本当に嫌な時代になりつつある。もはや先進国とは言えない。 https://t.co/CfvFiNb17u
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) July 20, 2019
このようなことから考えて、「反日デモ」というよりは「反安倍デモ」とはっきり報じたほうが、日本人の国民感情を刺激しないで済むだろうことは明らかです。もちろん本文中には「『NO安倍』と書かれたプラカード」という記述はありますが、本文を読まない人にはこのことはわかりません。
なのにあえて「反日デモ」と題名に記述した日経には失望します。微妙にずれているからです。
実際に韓国の人と話してみると、安倍政権と一般の日本の市民を分けて考える人がかなり多いことがわかります。もちろん人間ですから、日本の輸出規制強化は気分は悪いでしょうが、安倍の人気取りと見切って冷静に受け止めて、困ったことだと思っている人も案外多いのです。
だから、日本の人たちも、嫌韓をあおる安倍政権にシンクロしないでいただきたいのです。政府の御用メディアと化したマスコミの大本営発表に踊らされないで下さい。政権と私たちは別です。政府同士の葛藤と、一般市民とは関係ないと割り切って、せっかくこれまで温めてきた日韓の友情や交流を水の泡にしないようにしていきたいものです。
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