世界各国のお金を見比べることができる韓国の貨幣博物館(大田広域市)
韓国大田の貨幣博物館(대전 화폐박물관 テジョン ファペパンムlグァン)
韓国の中部の都市大田広域市(대전광역시 テジョンクァンヨkシ)の儒城区(유성구 ユソング)に、貨幣博物館(화폐박물관 ファペパンムlグァン)というところがあります。古代からの通貨の歴史や鋳造方法、世界のお金や切手などが展示してあるとても興味深いところです。こじんまりとしてはいますがそれなりに展示は充実していて、入館料も無料です。
こちらに行く機会があったので写真とともにどんな展示がなされているのか少しご紹介します。
これが外観です。
日本の和同開珎に似た昔のお金がデザインされていてそれらしい雰囲気です。
正面玄関を入るとロビー中央にはなんと世界各国のお金のなっている木が!!
1階展示室
その右横の1階の展示室には昔のお金やその鋳造風景の模型などがありました。
古代の東洋と西洋のお金の比較もあります。
2階展示室
偽造防止の技術
中央の階段を上って二階に行くと、3つの展示室に分かれています。
中央の展示室は現代の紙幣やパスポートが展示してあり、どのような偽造、変造防止の工夫が凝らされているのか、直接目で見て確かめられるようになっていて、子どもたちが興味津々で群がっていました。
こちらは1万ウォン札の偽造防止要素です。
用紙、インク、印刷などいろいろな段階で偽造を防ぐための工夫がなされていることが紹介されていました。
現在の韓国の紙幣の変遷
1万ウォン札の変遷も見ることができます。少し黒っぽかったのが新しいものでは緑になったのが分かります。
5万ウォン札はまだ世に出て間もないので変遷はないですね。展示には2009年発行とあります。10年前に初めてお目見えしたのですね。
こちらは千ウォン札の変遷です。今は写真一番下の青い色ですが、2006年まではピンクのような紫のような色をしていました。たいてい薄汚れてきたなかったですが、私もこのピンクのお札はよく使った覚えがあります。日本のお札はいつも新品のようにきれいで日本に帰って見るたびにすごいと思ったものですが、韓国の当時のお金は本当に汚くてしわくちゃで落書きまであったりして、財布に入れたくないと思うほどのもよくありました。最近はだいぶきれいになったのでそんな風に思うことはありませんが。
日本もお札を全面的に新しくすることが決まったようで、お札の顔も一新されると聞いていますが、韓国の場合は
色は変わってもモデルの人物は変わりませんね。
切手の展示
隣の部屋に入ると、切手がいろいろ展示してありました。
各国の紙幣と貨幣
その奥には各国の紙幣がこれでもかというくらいずらーりと並んでいました。こうやって展示されていると、お金というよりはただの展示品というか、まったく価値を感じないただの紙切れに見えました。実際紙ですけれどね。皆が価値があると信じているからお金として機能しているということが改めて実感できました。
日本の紙幣と貨幣もこの通り2千円札まで含めて展示されていました。それにしても500円札はずいぶん久しぶりに見ました。(年齢がばれますね)
メダルと勲章
1988年のソウルオリンピックの時のオリンピックメダルも並んでいました。
勲章もありました。ムグンファ大勲章と書いてあります。
その他の勲章もずらり。
製紙と印刷
向かいの展示室に入ると中央には実際の印刷機を5分の1に縮小した模型が展示してありました。銀行券や有価証券を印刷する機械で1時間に6000枚を印刷でき、1975年にドイツで導入されたものだと書かれています。
こちらは銀行券や有価証券の用紙を製造する機械の模型で、実物の20分の1のサイズです。こちらも1983年にドイツで導入されたものですね。
紙幣デザイン
こちらは紙幣のデザインについてのグラフです。左の円グラフは表の人物について。最も多いのは文化芸術系の人物で38.5%、次いで多いのは政治家で35・9%その次が学者の16.7%となっています。
北朝鮮のお金
これが今回一番目を見張った展示品です。
何と北朝鮮のお金です!!
2009年度に5回目の改訂を行い、9種類の紙幣を使用しているそうです。紙幣の単位は韓国と同じく「원 ウォン」、貨幣は「전 チョン」だそうです。
キムさん一家の肖像が並んでるのかと思いきや、意外にも5000ウォン札だけですね。
世界のお金が買える売店
外の別棟にはカフェと売店がありました。何気なくのぞいてみてびっくり!売店ではお金が一枚2000ウォン(約200円)でいっぱい売られていました。どこのお金なのかさっぱり読めないお金もちらほらありました。コレクターの人なら買いたくなってしまうのでは?
利用案内
施設名:화폐박물관
所在地:유성구 과학로 80-67
電話:042-870-1200
開館時間:10:00~17:00
休館日:公休日、名節、毎週月曜日
観覧料:無料
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