【世界の産地別コーヒー】インドネシア産コーヒー~マンデリン、コピ・ルアク - True Vine

【世界の産地別コーヒー】インドネシア産コーヒー~マンデリン、コピ・ルアク




今日は世界有数のアジアのコーヒー産地、インドネシアのコーヒーについて調べました。

インドネシア産コーヒーの基本データ

生産量:世界第4位(68万9460トン/2016年)

世界の生産量に占める割合:約7%

主な種:(スマトラ島)アラビカ種25%、ロブスタ種75%

(スラウェシ島)アラビカ種95%、ロブスタ種5%

(ジャワ島)アラビカ種10%、ロブスタ種90%

主な品種:(スマトラ島)ティピカ、ブルボン、カトゥーラ、Sラインのハイブリッド、カティモール、ティムティム

(スラウェシ島)ティピカ、S795、ジュンベル

(ジャワ島)アンドゥン・サリ、S系、カルティカ、アテン、シガラーウタン、ジュンベル、ティピカ

収穫期:(スマトラ島)10月~3月

(スラウェシ島)7月~9月

(ジャワ島)6月~10月

生産処理:スマトラ式(ギリン・バサーGiling Basah)、ウォッシュト

 

インドネシア産コーヒーの生産形態と特徴

17,000以上もの島からなるインドネシアにコーヒーが伝わったのは1969年、当時植民地政策を行っていたオランダがインドからジャワ島にアラビカ種を移植したのが始まりです。ジャワ島西部のジャカルタ周辺で栽培を開始しましたが、洪水により全滅、3年後に再度挑戦して根付きました。

生産は順調に拡大しましたが、1876年サビ病の流行によりティピカ種の木が壊滅的な被害を受けます。これにより、病害虫に強いロブスタ種の栽培に力を入れるようになりました。現在インドネシアでは世界のロブスタ種の12%を生産しており、ベトナムに次いで2位です。

スマトラ島

インドネシア最大の島、スマトラ島では、1888年にプランテーションが開始され、ロブスタ種の大生産地へと発展しインドネシア総生産量の75%を占めています。木のような風味とヘビーな口当たり、軽い酸味が特徴で、味わいは土、杉、スパイス、発酵フルーツ、ココア、ハーブ、たばこなど、多岐にわたります。スマトラ島北部で栽培されるアラビカ種、マンデリンがとくに有名です。

スラウェシ島

スラウェシ島はインドネシアで4番目に大きな島ですが、国内総生産のわずか2%、年間約7000トンのアラビカ種コーヒーを生産しています。ほとんどは小規模農園で、伝統的なスマトラ式で処理されています。タナ・トラジャ県で生産されるトラジャが有名です。グレープフルーツ、ベリー系、ナッツ、スパイスなどの風味豊かな豆が多く、酸味が控えめで厚みのある口当たりです。

ジャワ島

ジャワ島は農園の大半が国有プランテーションです。国有プランテーションではウォッシュトの豆を生産しており、痛みが少なくきれいです。ジャワ島産の豆は控えめな酸味、ナッツ系や土系、ヘビーなボディです。

 

コーヒーの格付け方法

インドネシアでのマンデリンのコーヒーの格付けは、欠点数によって行われます。ナチュラル精製では水分含有最大13%、ウォッシュトでは最大12%で、悪臭、カビ臭豆、カビ豆がないのが条件です。

グレード 300g中の欠点数
グレード1 最大11
グレード2 12~25
グレード3 26~44
グレード4a 45~60
グレード4b 61~80
グレード5 81~150
グレード6 151~225

 

マンデリン

マンデリンは、スマトラ島北部でマンダイリン族によって栽培される高品質のアラビカ種です。スマトラ式と呼ばれる独特の精製方法によって深い苦味と豊かなコクが特徴の濃厚な味わいが生み出されます。

特徴:豊かな芳香、リッチな味わい、深いコク、苦味、力強くパンチのある味わい。酸味。

焙煎度:中深煎り(シティロースト~フレンチロースト)

楽しみ方:ストレート、ブレンド、エスプレッソ

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生豆 コーヒー 豆 未焙煎 各種 (インドネシア産マンデリン1kg) [M便 1/1]

コピ・ムサン(スマトラ島)、コピ・ルアクまたはコピ・ルアック(バリ島)

ジャコウネコが完熟の無農薬コーヒーチェリーを食べて、なんと消化されずにフンとして排出した種子部分をきれいに洗い、脱穀したコーヒー豆で作るとても希少価値の高い高価なコーヒーです。腸内で微生物によって発酵することでカフェインの含有量が少なくなり、独特の甘い香りがあります。

kopiluwak


レギュラーコーヒー 豆 コピ・ルアク KOPI LUWAK 50g インドネシア産 幻のコーヒー


松屋珈琲 コーヒー生豆 インドネシア コピ・ルアック 100g

インドネシアのコーヒーの主な生産地区

スマトラ島

アチェ州

島の北端に位置し、ガヨ山、タケンゴン、ラウトタワール湖周辺では海抜1100~1300mの農園でコーヒーが栽培されています。

リントン

インドネシアでもトップクラスのアラビカ種を栽培しています。トバ湖周辺の農園は海抜1200~1500mで、リントン・ニフタ、シディカランまで広がります。

南西部(ブンクル、マンクラジャ)

コーヒー生産の歴史は比較的浅いです。口当たりがヘビーな素朴な味わいのロブスタ豆です。

ランプン州

ランプン州は島の南端に位置し、スマトラ最大級のロブスタ種の産地です。栽培に適した気候と海抜400~700mの高度を備えています。

 

スラウェシ島

タナ・トラジャ県

南スラウェシ州中部の海抜1100m~1800mの高原地帯で、スラウェシ島屈指のコーヒー「トラジャ」ができます。「トラジャ」は先住民の名前です。スマトラ式のため豆が深緑なのが特徴です。苦みと甘みのバランスのとれたまろやかな味いです。

エンレカン県(カロシ)

タナ・トラジャの南に位置しています。スペシャルティコーヒー、カロシが生まれます。

ママサ県

島西部に位置する雑味の少ないアラビカコーヒーの産地です。

ゴワ県、シンジャイ県

カロシの南部に位置しています。約40%がロブスタ種です。

 

ジャワ島

西部の高地

西ジャワ州では民間企業によって新たな開発が進んでいます。

東部の高地

東ジャワ州の規模の大きい国有プランテーションにはブラワン、ジャンピット、パンコール、カユマス、トゥゴサリなどがあります。

参考文献

『コーヒーの基礎知識バリスタテクニック・100のレシピCOFFEE BOOK』Anette Moldvaer著 誠文堂新光社

『知れば知るほどおいしく飲めるコーヒー辞典』藤田政雄著 日本文芸社

『極める愉しむ珈琲辞典』西東社

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