韓国人からキリスト教会に誘われたら?主日(日曜)礼拝の流れは? - True Vine

韓国人からキリスト教会に誘われたら?主日(日曜)礼拝の流れは?

韓国のキリスト教会について

人口の20%もの人がプロテスタント、カトリックまで含めると28%にも上る韓国のクリスチャン人口、日本は1%といわれていますからその多さがうかがえますよね。10人集まったらそのうち2,3人はクリスチャンというわけです。




 

韓国のクリスチャンはなぜあんなに勧誘(伝道)するのか

クリスチャンは仏教徒などと違って、他の人の宗教を放っておかない性質があります。伝道するように聖書の中で勧められていることがその主な理由です。特に親しい相手にはしつこいくらいに勧めてくることもあります。それは嫌がらせでやっているのではもちろんなく、義務感からやっているのとも少し違います。天国の狭き門に自分の親しい人を入れたいという思いから、つまりただひたすらに相手のためを思ってしていることなのです。

特に韓国人の場合は、食べ物をすすめるときでも三度断ってやっと分かってくれると言うくらい、自分のいいと思ったものはしつこく勧める習慣があるので、宗教の勧誘も日本に比べると強引に思える場合もあります。

 

教会に誘われたら、行く?行かない?

もしも親しい人から教会に誘われたら、そこが前回の記事で書いたような異端といわれる危ない教会ではないことをまず確認しなければなりませんが、そうでないことが分かった場合は、どうしたらいいのでしょう。

行くにしてもいかないにしても、大部分の日本人にとっては教会はとても敷居の高いところで、周りに信者がいなければ情報も少なく、得体のしれないところでしょう。ましてや韓国の教会ならばなおさら、行ったらいったい何が待っているのか分からなくて不安に感じて戸惑うことでしょう。今日はそのような不安や疑問を解決するべく、私の知っている教会の礼拝の内容についてご紹介しようと思います。

プロテスタントの中にも多数の教派、教団

実はどこの教団に属している教会かによって実は礼拝の仕方や牧師の呼び方、教会内での牧師の位置づけなどいろいろなことが違ってきます。

ただ、それについては今回は割愛します。

韓国のプロテスタントの中で最大の勢力を持っているのは長老教会、長老会などといわれる教派ですが、長老派といってもさらに内部では細かく団体が分かれていて、登録されているものだけでも90団体以上もあるからです。その名前も酷似していて、分かりにくいったらありません。

その他にもバプテスト教会系(침례교)、監理教会系(감리교)、純福音教会系(순복음)、聖潔(ホーリネス)教会系(성결)、五旬節(ペンテコステ)系(오순절)、聖公会(성공회)など、いろいろな教派、教団があります。それぞれの人の考え方があるので、どこがいい、悪いとは一概には言えません。

 

主日(日曜)礼拝の順序

礼拝の前

普段の日曜日は、まず、教会につくと、礼拝堂の入り口でその日の週報(礼拝のプログラムが書いてあります)を配っている人がいますので、それをもらって礼拝堂の中に入ります。教会のメンバーも初めて訪れた人も関係なく、呼び止められることもなく、フリーで入れます。近くには献金箱や封筒が置いてありますが、素通りしても全く構いません。献金を振り込みでする人も多いので、誰も気にしていません。中に入ったら自由に空いている席に座ります。携帯はマナーモードにします。聖書を持っていない場合は入り口付近に置いてある聖書を持っていき、礼拝後に戻しておけばOKです。最近はスマートフォンで聖書を見る人も多いです。席についてもまだ時間があれば、週報を見て聖書を開いて礼拝の準備をしておいたり、黙想やお祈りをしたりします。

年に数回周りの人を礼拝に招待する日があります。そのような日は、入り口横に設置されたブースで署名をすると鉢植えなどのプレゼントがもらえます。

 

礼拝の流れ

今回ご紹介するのは基督教韓国浸礼会に属するあるバプテスト教会の礼拝の順序です。この教会はほかの教会に比べてかなりシンプルな方だと思います。

 

礼拝へのいざない(一曲賛美を歌う)

お祈り(代表者による祈祷。この時は全員一緒に両手を合わせて目を閉じ、終わったら「アーメン」といって目を開ける。「アーメン」とは「確かに」とか「その通りになることを願う」といった意味です。)

賛美(聖歌隊による賛美)

賛美(起立して全員で賛美歌を数曲歌う)

聖書(牧師による祈祷に続き、その日の聖書個所を音読する。その後着席する)

説教(牧師によるその日の聖書個所に基づいた説教が行われる)

奉献(全員による賛美とともに献金箱に入れられた献金を集めて代表者が神にささげてお祈りする)

祝祷(牧師による祝福のお祈り。各自もお祈りをして終わり。)

 

礼拝後

終わったら解散です。全部で1時間半ほどです。出口に立っている牧師さんに挨拶をして帰る人が多いですが、混むので別の出口から帰る人もけっこういます。

 

まとめ

いかがでしたか?

ここが大きな教会だからなのかどうかわかりませんが、呼び止められず、献金も強要されず、こっそりと行きたい人には負担なく行ける教会ですよね。

 

中には献金袋が礼拝中に回ってくる教会もありますが、その場合も、信じる気持ちもないのに義務で献金する必要は全くありません。堂々と次の人に回して構いません。

 

賛美歌は、初めて行くと知らない曲ばかりで戸惑いますが、私の場合はそういうとき手拍子だけしていました。歌詞は韓国語の勉強にとても助けになりました。

 

教会に行くことの意義のひとつは…

教会に行くと聖書についてわかるようになり、世界の人口の3割強、約23億人にもなるキリスト教徒たちの人生観や考え方が分かるようになります。世界の歴史や建築、文化、政治経済などを理解する上でも役に立ちますよ。

もちろんそれは副次的な意義で、本義は別のところにありますけれどね。



 

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