韓国の桜も開花!春を満喫してパワーを充電しよう
韓国にも春が来た
今年も春がやってきました。
コートを着ていると汗ばむほどです。
今年は気温が例年よりも高く、桜の開花時期も例年より2~9日早まりました。
なんと済州島では今年は3月17日に桜が咲いたそうです。早い!
うちの近所の桜は今年は3月24日ごろに開花し始めてもう7分咲きくらいです。
冬の間は葉をすべて落として、まるで死んでいるかのようにひっそりと息をひそめていた木々から、芽が吹き出し、花が咲くその神秘的なパワーと、造形の絶妙なバランスの美しさを見るたびに、神様のデザインは素晴らしい!と感嘆してしまいます。
オンラインの桜祭り
例年、韓国でもあちこちで桜祭りが開かれますが、今年も昨年に引き続き、新型コロナのせいで限定的な開催にとどまるようです。
例えばソウルの有名な桜の名所汝矣島(여의도)の国会議事堂裏の桜並木1.7kmは4月1日~12まで全面通行禁止になるそうです。
しかし、代わりにオンラインの桜祭りを開催するそうです。申請して(申請は봄꽃축제 홈페이지にて4月1日の10時から可能)抽選で選ばれた3500人だけはオフラインで楽しむことができ、他はオンラインで桜を楽しめるんだとか。
開催期間は2021年4月5日~4月30日までです。
ちょっと遅いような…?
どんなものになるのでしょうね。
桜に似合う韓国の春の歌『桜エンディング』と『春春春』
春になると韓国ではよく聞かれる歌があります。
♪봄바람 휘날리며~ 흩날리는 벚꽃잎이~(ポムパラム フィナルリミョ~フンナルリヌン ポッコンニッピ~)
버스커 버스커 (Busker Busker) の代表曲、『 벚꽃 엔딩(ポッコッエンディン:桜ending)』(作詞作曲:장범준)です。
2012年に発表されて、もう、10年近くたちますが、いまでも桜の季節の代表曲です。
桜の舞う並木を好きな人と歩く淡いときめきをほのぼのとしたメロディーに乗せて抒情的に歌い上げたこの曲を聴くと、目の前に桜並木が浮かぶようです。
もう一曲、春にせひ聞きたい歌をご紹介します。
♪봄봄봄 봄이 왔네요~ (ポム、ポム、ポム、ポミワンネヨ~)
で始まる、로이킴 (Roy Kim)の歌う『 봄봄봄 (BOM BOM BOM)』です。
「ポム」は韓国語で「春」です。
봄봄봄 봄이 왔네요~ (ポム、ポム、ポム、ポミワンネヨ~)は、「春、春、春、春が来ましたね」という意味。
忘れられない人への想いを歌に乗せて告白する歌です。
カントリー調のアコースティックギターの軽快なリズムと爽やかな歌声は、沈んだ気持ちも吹っ飛ばしてくれます。
2013年にリリースされてから今も愛され続けている曲です。
韓国で春に見られる花
桜のほかにも韓国で春によくみられる花を紹介します。
韓国の春を告げる花は?ケナリ、チンダルレ、モンニョン、ポッコッ
以前書いた上のリンクの記事では桜、モクレン、レンギョウなどを紹介したので、今回はそれ以外の花で。
山茱萸(サンシュユ)の花
2月末か3月の初め頃、春一番初めに咲き始めるのがこの黄色い花の山茱萸(サンシュユ)です。韓国語でも산수유(サンスユ)といいます。
中国原産の落葉樹で葉が出る前に花を付けます。
秋には赤い実をつけるのでヤマグミとも呼ばれるそうです。
梅の花
山茱萸の次くらいに早く花を咲かせるのが梅の花です。
梅の花は韓国語で매화(メファ)といいます。
水仙
こちらは木ではありませんが、水仙も韓国でよく見かけます。
水仙は韓国語で수선화(スソンファ)です。
あんず(アプリコット)の花
あんずの花は韓国では4月に咲くと案内板には書かれていましたが、今年は3月中旬にすでに咲いていました。
濃いピンク色が愛らしいです。
あんずは韓国語で살구(サルグ)といいます。
薄いオレンジ色をしたサルグの実は韓国では一般的で、初夏になるとよく店頭で見かけます。
すももの花
このすももの花はピンクの色が濃いので遠目に見るとまるで桜の花のようですが、花びらに切れ目がないこと、咲く時期が少し早いことなどから桜ではないことがわかります。
すももは韓国語では자두(チャドゥ)といい、韓国ではとても一般的な果物で7月ごろに店頭に出回ります。
赤い皮で中は黄色っぽい色をしています。
皮ごと食べられるちょうどいいサイズで、ジューシーで甘酸っぱい味がとてもおいしいです。
ゆすらうめの花
ゆすら梅は、花びらがほっそりとしていて花の付き方も特徴的です。
ゆすら梅は韓国語で앵두(エンドゥ)または앵도(エンド)です。
一般的に、実はエンドゥと呼び、木はエンドナムと呼ぶようです。
初夏に丸くて小さくて真っ赤なかわいい実を付けます。
タンポポとすみれ
木の上ばかりではなく地面にも春は確実に。
タンポポやすみれは雑草かもしれませんが、精いっぱいに咲く姿と生命力は美しく大したものです。
すみれは日本の私の地元ではあまり見かけなかったので、韓国に来た当初、こんなかわいらしい花が勝手にあちこちから生えてくるなんて、なんて素敵!と思ったものです。
韓国語ではタンポポは민들레(ミンドゥルレ)、すみれは제비꽃(チェビコッ)といいます。
世の中は、新型コロナワクチンの接種は始まったものの、まだまだマスクや人との接触、移動など、いろいろな制約の日々は続きそうです。
そう思うと陰鬱な気分になりがちですが、そんな時こそ、外に出て心躍る歌でも聞きながら、花を見て春を感じてみませんか?
きっと楽しい気分になれますよ。
【おすすめの記事】
明洞大聖堂(명동대성당 ミョンドンデソンダン)~ソウルの観光名所