韓国のコロナ新規感染者数が62万人!急増の理由は?
韓国のcovid19の1日の新規感染者数が62万人を突破
こんにちは、hannaです。
つい昨日、韓国の新規感染者数が40万人を超えたと記事を書いたばかりなのですが、なんと今日は62万人を超えたと報道されました。
一晩で1.5倍?!
もちろん世界で断トツ一位を独走中です。
なぜなのでしょう?
この理由について考えてみました。
まずは今日発表された最新データから見ていきます。
2022年3月17日0時基準の韓国の新型コロナ関連データ
新規感染者数:62万1328人 過去最多!
→前日比22万人も増えました。しかし、政府の説明によると前日の分が7万人分抜け落ちていたためで、実質的には55万人だとのことです。
累積感染者数:825万592人
重症患者数:1159人
重症病床稼働率:65.6%
1日の死亡者数:429人 過去最多!
→前日比265人も増加しました。しかしこれも政府の説明によれば、病院の業務量増加により一部死亡申告がずれ込んだためとのことです。感染者数も増えて忙しい上に、病院の職員にも感染者が急増していて人手がたらないとのことでした。
累積死亡者数:11,481人
在宅治療者数:192万人
感染者増加の理由は?
専門家用迅速抗原検査の陽性をPCR陽性と同じく認めることにしたため
昨日も少し触れましたが、3月14日から「確診者」つまり検査が陽性で感染したとされる人の定義をPCRのみから医者が行う専門家用迅速抗原検査にも広げたことを急増の原因として指摘する声が多いです。
今までわざわざ選別診療所に出向いて検査を受けてこなかった人も、病院で検査を受けて表に現れていると考えられます。
しかも、病院で新型コロナの抗原検査を行うと、一人あたり20万ウォンが病院に支払われるそうです。
何となく検査数が増えるのも納得できます。
もちろん財源は税金です。
迅速抗原検査が手軽にできるようになったため
最近になって自家検査キットとよばれる抗原検査キットの薬局やネットでの販売が開始されて、自宅でも手軽に検査ができるようになったことは大きいと思います。
これは専門家用迅速抗原検査とほぼ同じものです。(ただし検体をとる綿棒が少し短いそうです。)
迅速抗原検査はアメリカ、イギリス、カナダなどでは1年前から導入されていましたが、韓国では長らくPCR検査だけに固執していました。そのため、隠れ感染者が見つからなかったのですが、今になってそれが現れたように見えます。
学校で自家検査キットを配布、定期検査しはじめたため
韓国では3月から新学年、新学期が始まります。
学校内でのオミクロン拡散を防ぐため、新学期から学校で子供たちに自家検査キットを配り始めました。
子どもたちは週に2回、日曜と水曜の夜に自宅で検査することになっています。
これにより、ほぼ無症状の子供たちも感染の疑いが出るとPCR検査を受けることになります。
それで陽性となると、その家族も全員PCR検査を受けることが勧告されますから、芋づる式に増えますね。
ステルスオミクロンと呼ばれるBA.2の流行のため
30%ほど感染力が強いとされるステルスオミクロンは、3月第2週の段階で26.3%の割合で、徐々に増加しているとのことです。
ステルスオミクロンは伝播する力は強いですが、重症化や入院率には差がないそうです。
早急な防疫政策の緩和のため
3月5日から食堂やカフェなどの営業時間が23時までに一時間延長されました。
規制が緩和されればされるほど、人々の気は緩みます。
以前ならはばかられていた集まりも、徐々に参加する機会が増えています。
18日に、また社会的距離確保の見直し調整の発表があり、私的集まりの人数制限が緩和される予定です。
この状態で本当に緩和してしまうのか、注目です。
感染者急増の影響は?
感染者急増の影響についてテレビでは、
- 陰圧手術室不足で手術に支障がでている
- 薬局では解熱剤や子供の風邪薬が品薄になっている
- 遠隔医療を行っている医療機関がかなり忙しくなっている
- 医療関係者の間にも感染が広がっている
ことなどをあげていました。
医療関係者にまで広がってはダメでしょとも思いますが、もう誰も彼もコロナなので、どこで移ってもおかしくない状態です。
正直、人の多いところに出かけるのは私も怖いです。
早く収束に向かうことを願います。
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