ニカラグアのコーヒー生豆をハンドピック&フライパン焙煎 - True Vine

ニカラグアのコーヒー生豆をハンドピック&フライパン焙煎




ニカラグアのコーヒー

ニカラグア生豆パッケージ





ニカラグアのコーヒー生豆を買ってみました。

あまり知られていませんが、ニカラグアのコーヒーは甘くてシトラス系の酸味とマイルドな苦味があってバランスが良くすっきりした味わいのとてもおいしいコーヒーなのです。

ニカラグアってどんなところ?

ニカラグアは、中米の、北はホンジュラス、南はコスタリカに挟まれた国で、面積は北海道と九州を合わせたくらいです。それでも中米では最も広い国ですが、内戦や暴動の影響でインフラ整備は遅れ、識字率も低く、貧困に苦しむ人も多い格差問題を抱えた国です。人口は646万人。言語はスペイン語で、首都はマナグアです。

2015年末に110年ぶりに噴火したモモトンボ火山がマナグア湖のほとりにあり、1700mほどの標高があります。北部のホンジュラスとの国境部の山岳地帯では標高2100mほどです。

ニカラグアは位置的には熱帯性気候に属していますが、西海岸はサバナ気候、東海岸は熱帯雨林気候、山岳地帯は温暖湿潤気候です。西海岸では5月から10月が雨季で、11月から4月が乾季です。コーヒーは主に北部内陸の山岳地帯で栽培されています。

 

ニカラグアコーヒーの基本情報

ニカラグア地図

ニカラグアコーヒーの歴史

ニカラグアには1790年にカトリックの宣教師によってコーヒーがもたらされ、1796年、マナグアに最初のプランテーションができました。その半世紀後、アメリカのゴールドラッシュとともにコーヒー貿易が正式に始まり、今ではコーヒー豆はニカラグアの主要な輸出品の一つです。

ニカラグアコーヒーの栽培

ニカラグアのコーヒー農園はほとんどが標高1100m~1600mの高地に位置し、HG(ハイグロウン)またはSHG(ストリクトリーハイグロウン)に分類されます。その95%が日陰で栽培されています。基本的にアラビカ種で、品種は様々です。

基本データ

コーヒー生産量:約14万2千トン(2018年)世界第13位(出典:グローバルノート

主な種:アラビカ種

主な品種:ブルボン、カトゥーラ、ティピカ、イエローとレッドのカトゥアイ、カティモール、マラカトゥーラ、パカマラ、マラゴジペ

収穫期:12月~3月(買い付けは1~6月)

精製処理法:ウォッシュトが最も一般的で伝統がある精製方法です。しかし近年ではナチュラル(ドライプロセス)やハニープロセスのマイクロロットでカップオブエクセレンス(COE)を多数受賞しています。

ニカラグアコーヒーの格付け(グレード)

ニカラグアのコーヒーのグレードは、栽培された標高によって4つのレベルに分けられています。標高が高いほど高品質とされます。

ストリクトリー・ハイ・グロウン(SHG、Strictly High Grown)

標高1500m以上

ハイ・グロウン(HG、High Grown)

標高1500m~1300m

ミディアム・グロウン(MG、Medium Grown)

標高1300m~1000m

ロー・グロウン(LG、Low Grown)

標高1000m~500m

ニカラグアコーヒーの主な生産地域

ニカラグアコーヒーの主な生産地域はヒノテガ(Jinotega)、マタガルパ(Matagalpa)、ヌエバ・セゴビア(Nueva Segovia)の3地域です。

ヒノテガ(Jinotega)

ヒノテガはニカラグアの北部のイサベリアと呼ばれる中央山脈に位置しています。熱帯の山岳地帯で湿気が多く曇りがちで、火山性土壌に恵まれています。この地域でニカラグアコーヒーの65%を生産しています。特に、カトゥーラとブルボンという品種の高品質のコーヒー豆を大量に生産しています。

マタガルパ(Matagalpa)

マタガルパは北中部の山岳地帯に位置する火山性土壌に恵まれた人気のコーヒー産地です。大きなコーヒー豆と、酸味のきいたエレガントな風味で知られています。

ヌエバ・セゴビア(Nueva Segovia)

ヌエバ・セゴビアは、ホンジュラスとの国境地域に位置し、標高1300m以上でコーヒーが栽培されています。フローラルとシトラス系の独特の風味で人気があります。入手が難しいこともあります。

 

今回入手したコーヒー生豆の情報

ニカラグア生豆

ニカラグア サン・ホセ農園 SHG EP Fancy

エリア:ヒノテガ(Jinotega)県リプルロ

高度:1250~1400m

品種:アラビカ(レッド・カトゥアイ、ジャバ)

収穫期:ニュークロップ(12~3月)

精製加工法:乾燥発酵後水洗式(ウォッシュト)

特徴:ボディー感があり多様な味のバランスの取れたコーヒー。

フレーバー:ナッツ、フローラル、スモーク

ハンドピック

まずはいつものようにハンドピックから始めます。SHG(ストリクトリー・ハイ・グロウン)は最高品質の豆ですが、先ほども書いた通り生産地の標高によって分けられるため、豆の大きさはかなり不ぞろいです。

でもさすがEPファンシーというだけあって、欠点豆の数が少ないです。EPというのは、European Preparationの略字で、American Preparationにくらべて欠点数が少ないということです。300g中、欠点豆の数は62個でした。

ニカラグア欠点豆

洗浄

生豆には塵や汚れがあることがあるので、私はローストする前に必ず一度水で洗うことにしています。洗うと色が鮮明になり、見逃していた欠点豆も見えてくるので、ここでも数粒取り除きました。

生豆洗浄

フライパン焙煎

いよいよフライパン焙煎です。

最初は水を飛ばすため強火で煎り始め、水気がなくなったら中火にします。においの変化と爆ぜる音の変化と色の変化を楽しみつつ、ムラにならないように菜箸4本遣いで付きっ切りでかき混ぜます。

ニカラグア焙煎1

ニカラグア焙煎2

ニカラグア焙煎3

ニカラグア焙煎4

ニカラグア焙煎5

ニカラグア焙煎6

ニカラグア焙煎7

ニカラグア焙煎8

完成!

ニカラグア完成

冷却

適度な色がついたところで火を止めてすぐにざるに移して冷まします。今は真冬なので外の寒気で数十回煽ると細かいチャフも飛んで行って比較的早く冷めます。

ニカラグアSHG

抽出と試飲

最初の抽出なので、粒度の調整はしていませんが、クレマの色はまずまずです。

ニカラグアクレマ

ニカラグアアメリカーノ

アメリカーノにして飲んでみました。香りは少し焦げたようなスモーキーな香りです。少し苦く、酸味も効いています。後味は甘くクリアです。今回はフルシティくらいにしたのですが少し苦みが気になったので、次回はもう少し浅煎りのシティローストくらいにしてみようと思います。

 

【自家焙煎コーヒー豆】業務用 ニカラグア・ラコパ・カサブランカ1kg(500g×2) (豆のまま)

TASHIRO COFFEE ROASTERS 1933 コーヒー生豆 ( 400g×2袋 ) ニカラグア モンターニャ・デ・クリスト農園 / ナチュラルプロセス 珈琲 シングルオリジン [ スペシャルティコーヒー ] 田代珈琲 直接買付 豆タイプ

たぐち珈琲豆店 ニカラグア エンバシー農園 ジャバニカ レッドハニー (スリムパッケージ・250g) 豆のまま

生豆 ニカラグア(2kg)

 





【おすすめの記事】

若者言葉は略しすぎ?カフェでよく使うコーヒーに関する韓国語の略語

在宅で取得できるコーヒーの資格の種類は?おうち時間を有益に過ごそう!

マラウイのオーガニックフェアトレードコーヒー

【世界の産地別コーヒー】ケニア産コーヒー

【世界の産地別コーヒー】ホンジュラス産コーヒー

コスタリカのコーヒーについて~クリアな酸味のタラスSHB

【コーヒー豆の品種】ティピカ?ブルボンとは?アラビカ種からの派生種

コーヒーベルトとは?美味しいコーヒーのできる場所、コーヒーノキの栽培地域

コーヒーチェリーの構造と5種類のコーヒーの精製加工方法~コーヒー豆イラスト付き

コーヒー豆の焙煎(ロースティング)について知ろう

生豆を買う利点とフライパンで自宅でコーヒー豆を自家焙煎(手焙煎)する方法



おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA