韓国の中華料理の定番チャジャンミョン짜장면(ジャジャンミョン、ジャージャー麺)とは
日本ではジャージャー麺と言ってもあまりピンときませんが、韓国ではジャージャー麺、すなわち韓国語でチャジャンミョン(짜장면)と言えば、庶民の中華料理として国民食と言ってもいいほど定番中の定番です。
韓国なら、どこの中華料理屋さんに入っても必ずあるメニューが、このチャジャンミョンとチャンポン(長崎ちゃんぽんとは違ってとても辛いです‼)とタンスユk(豚肉に衣をつけて揚げたものに野菜の入った甘いとろみのついたソースをつけて食べる料理です)ではないでしょうか。今日はお昼に美味しいチャジャンミョンを食べてきたのでご紹介します。
チャジャンミョン(짜장면)とは
太麺にタマネギやキャベツなどの野菜と豚肉の入った黒くてとろみのついた甘いソースがかかった麺料理です。ソースにはチュンジャン(춘장)という、テンメンジャンの変化した調味料が使われます。上にはゆで卵と千切りのきゅうりが飾られていることが多いです。
チャジャンミョンの由来
中国の山東半島の家庭料理だった「炸醬麵」が元になっており、189年代、山東地域から韓国の仁川に働きに来ていた人たちが簡単に作って食べたのが始まりだそうです。
チャジャンミョンの味
韓国のチャジャンミョンは甘くて少し油っこいです。唐辛子辛い料理や塩辛い料理が多い韓国にあって、こんなに甘さに徹した料理は珍しいのではないかと思います。そのため幼い子どもも大好きなメニューの一つです。日本のジャージャー麺や中国の炸醬麵は私はまだ食べたことがありませんが、それらとはまた違った味なんだそうです。
出前の定番
韓国は出前がとても発達していて身近です。チキンやピザや中華料理の出前が多いですが、チャジャンミョンは中華料理屋の出前の定番です。
頼むと、器に盛りつけたものにラップをぐるぐる巻いた状態で出前してくれます。食べ終わったらからの器を玄関の前に出して置けば回収しに来てくれます。最近は使い捨ての器のこともあります。
付け合わせ
付け合わせはたくあんと、チュンジャンをつけて食べる生のタマネギが多いです。キムチがついてくることもあります。
チャジャンミョンの食べ方
箸で、まず全部の麺がソースで黒くなるまでよく混ぜてから食べ始めます。この時ソースが服に飛びやすいので注意が必要です。
周辺メニュー
チャジャンパp(짜장밥)
チャジャンミョンのソースをご飯にかけたものをチャジャンパpと言います。辛いチャンポンのスープがついてくることが多いです。
カンチャジャン(간짜장)
麺とチャジャンソースが別々に出てくるチャジャンミョンです。ソースの作り方も少し違って、水とでんぷんを入れるのではなく、炒めて作るそうです。そのせいか、チャジャンミョンに比べて野菜があまり柔らかくなっておらず噛み応えがあります。
サmソンチャジャン(삼선짜장)
エビ、イカ、ナマコなどの海産物が入ったチャジャンミョンです。
サチョンチャジャン(사천짜장)
これだけは注意が必要です。サチョンは漢字では四川、つまり本場四川料理が辛いようにこのサチョンチャジャンは辛くしてあるからです。
チャンポン(짬뽕)
中華料理屋のもう一つの定番がチャンポンです。たいていは赤くて辛いスープです。この店のも例にもれず相当な辛さでした。
ちらみにスナンチャンポン(순한 짬뽕)という辛くなさそうなメニューがあったので以前頼んでみたのですが、色が赤くないだけでやっぱりとても辛かったです。(涙)
家庭で作れるインスタントチャジャン
これを買えば、家庭でもチャジャンソースが作れます。顆粒状なので軽くてかさばらず便利です。
これを使ってはじめてのチャジャンパプを作ってみました。まあまあおいしかったです。
今日訪れた中華料理屋
今日訪れた食堂はこちら『イビガ(이비가)』です。世宗(セジョン)市にあります。以前SBSのプログラム、『生活の達人(생활의 달인 センファレ タリン)』に取り上げられたようです。本当はチャンポンで有名な店です。
店内はこんな感じ。広くて中華料理屋らしくないおしゃれな雰囲気で、薪の暖炉があたたかかったです。ほぼ毎日夕食の時間にはピアノの生演奏があるようです。無料のコーヒーもあります。
【おすすめの記事】
【韓国料理】コラーゲンたっぷり鶏の足(もみじ)タッパル닭발を食べてみた!
【韓国料理】ソルロンタン설렁탕~韓国庶民の食べ物、真っ白い牛肉のスープ~
【おすすめの記事】
ベジタリアンやヴィーガンにもおすすめ!辛くないヘルシーな韓国料理ナムルパプ
【韓国料理グルメ旅】ウゴジカムジャタンとは?光州の有名店ピョトン
日韓夫婦が営む日本式ラーメンの名店『らーめん上村』(韓国大田市)