韓国の辛い魚料理ミョンテジョリム(명태조림)の食べ方
韓国の魚料理ミョンテジョリム(명태조림)
韓国料理と言えば、焼肉、カルビ、サムギョプサル、といった、肉料理がまず思い浮かぶのではないでしょうか。でも韓国にだって魚料理もいろいろあるんです。今日は、韓国らしく甘辛く味付けした魚の煮つけ、ミョンテチョリム(명태조림)を写真とその一風変わった食べ方とともに紹介します。
ミョンテジョリム(명태조림)とは
ミョンテ(명태)とは漢字だと「明太」と書き、スケトウダラです。明太子の親ですね。韓国ではとてもポピュラーな魚で、いろいろな食べ方があり、そのせいで大きさ、地域、乾燥の仕方などによって、プゴ、センテ、トンテ、ファンテ、コダリ、など様々な名前があります。(詳しくはこちらの記事参照→)
ジョリム(조림)またはチョリム(조림)とは日本でいう煮つけのような調理法の名前です。ですからミョンテジョリム(명태조림)とは日本語に訳せば韓国流のスケトウダラの煮つけですね。発音はジョリムともチョリムとも聞こえる発音です。韓国語では有声音と無声音を区別しないからです。
今回行ったお店「ミョンテチョン(명태촌)」
一昔前なら、韓国の食堂と言ったら広いオンドル部屋に座卓がただ並べてあるだけの、あまり内装にこだわりのない店がほとんどでしたが、最近はおしゃれなお店が本当に増えました。今回お邪魔したお店もとてもセンスの感じられる内装で素敵でした。
入り口からして、魚料理をメインに出すお店らしくない佇まいです。
黒板にはお昼の特選メニューとして「メッコムミョンテチョリム(매콤 명태조림)」「センソングイ(생선구이)(焼き魚)」1万ウォンと書かれています。白いパネルには写真付きで「ファンテカルビタン(황태갈비탕)」9000ウォンとあります。
店内も白いタイルと木の質感を生かして、どこかレトロな雰囲気を醸し出しています。
席も、オンドル席(座敷)とテーブル席、選べるようになっていて、必ずしも床に座る必要がないのでひざなどが痛い人でも気にせず食事ができます。
各食卓の上につるしてあるランプがかわいかったです。
メニュー
こちらがメニューです。お昼時だったので、お得なランチ「メッコムミョンテチョリムジョンシク(매콤명태조림정식)」にしました。訳すと、「ピリ辛明太煮つけ定食といったところでしょうか。
この料理は定食がなければ、大皿で注文することになります。たいてい「小」なら二人、「中」なら3人、「大」なら4人前です。
注文の仕方
注文が決まったら、テーブルにあるボタンを押すか「チョギヨー(すみませーん)」などと店員を呼んで、「メッコムミョンテチョリムジョンシク(매콤명태조림정식)、イーインブンチュセヨ(二人分ください)」のように言えばOKです。
食べ物の注文の仕方は詳しくは以前の記事をご覧ください。⇒
注文したら、コップに水を注いだり、箸とスプーンを自分たちで並べて準備して待ちます。テーブルの上に見えないときは、テーブルの横に引き出しがついていないかチェックしましょう。この店もそうでしたが、その中に箸とスプーン、紙ナプキンが収納されています。
メッコムミョンテチョリムジョンシク(매콤명태조림정식) の食べ方
料理はこのように出てきました。赤くて辛そうです。実際辛いです。魚(ミョンテ)の横の茹でただけの豆もやしと、豆もやしの冷たい澄まし汁は、その辛さを中和するためのものです。(韓国人にとってもちょっと辛い部類に入る料理なのです。)だから、無料で追加注文できます。もちろん、パンチャンと呼ばれる付け合わせのおかずもお替り無料です。こういうところが韓国の食堂のいいところですね。
そして、味付けされていない焼きのりと青とうがらしの入ったしょうゆが出てきます。
そうです。この海苔に包んで食べるのが、韓国流の食べ方です。日本ではあまりお目にかかれない食べ方ですよね。
写真のように、魚と豆もやしとご飯を海苔にのせて、スプーンで少し醤油を垂らして包んで食べます。(包んでからつけてもいいです。)辛いのが大丈夫なら、青唐辛子も入れるとさわやかです。でもたまに本当にめちゃくちゃ辛い唐辛子もあるので注意してくださいね。
この時もうひとつ注意しなければならないことがあります。魚には骨があるので、骨をちゃんと取り除いてから包むことです。私は初めて食べたとき、赤いソースで骨が見えなくてそのまま包んで食べたらひどい目にあいました。各自取り皿が準備されているので、まずその皿に魚をのせて、そこで骨を取り除いてから包むようにしましょう。
肝心のミョンテチョリムのお味はというと、魚の味と海苔の風味がよく合って、とてもおいしいです!辛いのが大丈夫な人にはおすすめです。
このお店は付け合わせもとてもおいしかったです。海藻のチョコチュジャンで和えたものや、甘酸っぱいダイコンのマリネや、ジャガイモの千切りを炒めたものなどが、辛い口の中の火消し役になってくれました。
ミョンテには大きな頭も付いてきます。韓国の人は上手に食べられる部分を取って食べます。目も食べる人もいます。
食堂情報
「ミョンテチョン(명태촌)(Myeongtaechon)」」はチェーン展開しているようであちこちにあります。今回行ったのは大田市儒城区にあるお店です。
所在地: Eungubi-ro, Jijok-dong, Yuseong-gu, Daejeon
時間: 11:00am~10:00pm
定休日:なし
電話: 042-826-9426
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